という、本を読んだ。
日本人なら、紫式部、藤原道長、菅原孝標女、鴨長明などは知っていて当たり前。
特に紫式部は外国でも有名なのだ。
日本に永住することに決めたドナルド・キーンさんが日本に興味を持つきっかけになったのが「源氏物語」であり、その魅力に心を奪われたのは有名な話である。
学生に国語を教えている立場上、このようなタイトルの本には目を通しておかなければなるまい。
そして、めっちゃ面白かった。
実はこれ漫画である。
キャラクターが可愛くて愛嬌がある。
特に徒然草の吉田兼好さん。
もしこの人が今の時代にいたら、テレビに引っ張りだこだろう。
説話が4コマ漫画になっているところがある。
コマごとの内容はこんな感じ。
僧侶い> キミは「しろうるり」に似とるのう。
僧侶い> ヨシ。キミのあだなは「しろうるり」じゃ。
僧侶ろ> あの~。「しろうるり」とはどんなものですか?
僧侶い> 知らん。もしあったらキミに似とるだろう。
(僧侶ろ> えええぇ)
こんな話があの徒然草にあったんかー
また兼好さん、
「最近凝った名前多いよね・・・」
「昔はもっと素直に名づけてたと思うんだけど」
「難しくすれば賢く見えると思ってるのかもしれないけどそうでもないよ?」
「人の名前に見なれない漢字を使うことがいいとは僕は思わないなぁ・・・」
なんてつぶやいていて、700年前の人がまるで最近の名前のつけかたを知っているようなところもあった。
(昨日事務のき○えさんに「光宙って書いてなんて読むか知ってますか?」と聞かれ、「んー・・・?わからない」「ぴかちゅーですって」なんてことを話したな、そういえば。)
著者の蛇蔵さんと海野凪子さんは「日本人の知らない日本語」と「日本人の知らない日本語2」も書いていて、これ何度見ても面白い。 全部お勧めです。