キャリアコンサルタントというのは企業と求職者の仲人のようなもんである。
結婚の仲人は過去の遺物のようになってしまったが、キャリアコンサルタントは年々増えていて、たぶん全国に10万人ぐらいはいる。
そのキャリアコンサルタントになるための講習を受けてきた。場所は東京の中野。
2日間にわたる講習は先生の講義が半分。3,4人の受講者が、求職者やキャリアコンサルタントを演じるロールプレイ(役割演技)が半分。
俺はロールプレイで31歳の主婦を演じたり、キャリアコンサルタントを演じたりした。
そして最後にこういうものをいただいた。
キャリアコンサルタントは単に職業の知識があるだけでは駄目である。
求職の相談をしに来た人の話をきちんと聴く、ということが最も大切だ。
そのためのポイントは「とにかく人の話を最後まで熱心に聴く」ということ。
「こうしてはいかがですか」などのように、指示的なことは一切言わない。ただただ聴く。そうしているうちに相談者が自分の持ち味や強みを自ら発見する、というのが理想である。
東京への行き帰りに読むために、今回持って行った本は、半年前に買って積読状態だった阿川佐和子さんの「聞く力」。
聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書) | |
文藝春秋 |
この本にも効果的な聴き方として、
・アイコンタクトで温かい視線を向けること
・うなづいて間の手を入れること
などが書いてある。
言葉じりをつかまえたりするのが得意な政治家の皆さん、読んでみたほうがいいと思うな。