卒業アルバムの寄せ書きに書いた言葉が、「いつまでも青春」。
10代の終わりから20代にかけて、心が白いキャンバスのようだった。
「小さな恋のメロディ」を観て、清純なトレーシー・ハイドにときめきを覚え、
「三国志」を読んで、悠久の時の流れにロマンを感じ、
ピンク・フロイドの「原子心母」を聴いて「なんだこれは!」と驚きを感じた。
しかし、年とともに心が灰色になってきた。
何を見ても何を聴いても、あの頃のような感動がない。
感動を求めて、昨日、水戸内原のイオンモールに行ったわけである。
映画は二本。
一本目は「アイアンマン3」。
正統派のハリウッド映画。中身はないが見た目は派手。
「胸の中のもやもやを吐き出そう!」というテーマは大変良い。
しかし観終わった後、胸の中のもやもやが消えるかどうかは微妙である。
それから、「藁の盾」。
孫を殺した犯人を殺せば10億円あげます、という設定そのものが突拍子もない。
しかしそれなりに楽しめた。藤原竜也はこういう役をやらせたら素晴らしい。
どっちも心の震えはなかったけどね。
CDは
・ベートーヴェン「交響曲第3番≪英雄≫・レオノーレ序曲第3番」(バーンスタイン指揮)
・ベートーヴェン「交響曲第4番・交響曲第5番≪運命≫」(バーンスタイン指揮)
・ウェザーリポートCD5枚組
・ZZトップ クレイテスト・ヒッツ
とジャンルはバラバラ。
小説は遠藤周作の「眠れぬ夜に読む本」。
眠れぬ夜に読む本 (光文社文庫) | |
光文社 |
先入観を持たず、真っ白な気持で聴き、読もうと思う。