息子と鑑賞。
原作を読んだのは40年ぐらい前。
時は幕末。「戦争はしたくないものだ」と言っていた長岡藩の家老、河井継之助が主人公。
長岡に住んでいたことがあるが、地元でも評価が分かれるような人物である。
平和への願いも虚しく、西軍との談判が不調に終わり戦火に呑み込まれていく。
話し合いで解決できず、戦いが避けられない状況になるのは今も昔も変わらない。
継之助の人柄を静かに描く前半。
西軍5万人にたった690人で挑んだ激しい展開の後半。
どちらにおいても河井継之助の一言一言が重くかっこいい。
自分の生活が乱れたときに、こういうかっこいい侍の生きざまを見ると心が洗われる。
(芸者と踊るシーンなど)冗長なシーンと思われる箇所があったし、戦いの最中、西軍軍監の岩村精一郎を全く出さないのも不満だったが、継之助の最期のシーンは秀逸だと思う。
エンディングの歌(石川さゆりが歌っているって、エンドクレジットを見るまでわからなかった)も良かったし、大変満足の映画だった。
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