晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

雨に濡れてアジサイ

2021年06月19日 | 雑記

雨の土曜日。例年より遅い梅雨入り発表後も雨の無かった数日。だが今日は朝からの雨が休むことなく、しっかりと降り続いている。郊外なので普段でも少ない人の動きが消え、街全体を深い静けさの中に包む。屋根や地面を打つ雨だれの音に促され、自宅そばの公園に足を向けた。そこには、しっとりと雨に濡れるアジサイが数輪。息を吹き返したかのように鮮やかな青紫色を見せてくれる。”アジサイに雨が似合う”とはよく言ったものだ。予報では雨や曇りがしばらく続く。静養中の身、雨と過ごす日々をせめて楽しみたい。

    

 


今年の梅の実は豊作

2021年06月12日 | 雑記

大きくなっていた梅の実がオレンジ色を帯び、庭に落ち始めた。収穫期の合図と判断、手袋、帽子、長袖シャツの防備スタイルで脚立に上る。こうしなければ縦横無尽に伸びている枝に腕や頭が傷つけられてしまう。密集する枝のわずかの隙間に顔を突っ込むと甘い梅の香りが鼻孔に漂ってきた。一瞬、忘れそうになった目的を思い出して作業開始。腕を伸ばし、身体をまげて次から次へと採る。脚立とともに移動しながら梅の木を一周。手が届かない梅は高枝切りバサミを伸ばして逃さない。それでも数個残したのは時折り訪ねて来る小鳥のために。これは決して負け惜しみではない。小さな庭なれど、朝の軽やかなさえずりはちょっとした贅沢。1時間近くで約12kgの収量は不作だった去年の5倍。実の大きさや熟し方の違いで、梅ジュース、カリカリ梅、そしてメインの梅干しに。空模様の”梅雨”のほうはまだやって来ない。

    

 


ようやくのコロナワクチン

2021年06月10日 | 雑記

待ち望んだコロナワクチン接種の案内ハガキが届き、予約がやっと出来た。今年の年賀状の一文にこう書いていた「ワクチンの接種が始まるという春以降、長かったトンネルの出口に私たちは立てるのか。そこで見るのはどんな景色なのか」。医療従事者から始まって段階的な順番は承知していたが、それでも4月下旬から5月中だろうと思っていた。ところが大幅に遅れ、2回目の接種が終えるのは7月9日。地元の同世代の知人は予約がつながらず、2回目の接種が終えるのは8月上旬。大いに嘆いている。そしてお互いに怒っているのは実施の自治体の準備不足・接種体制の問題もあるが、国の対応だ。昨年10月、菅総理は国会での所信表明演説で「来年前半までに全ての国民に提供できる数量を確保し・・・」と明言した。にも拘わらずワクチンの調達に失敗、自衛隊制服組トップの前幕僚長に「もっと早めに手を打つべきであり、危機管理として失敗」と言わせしめることとなった。以後の対応もワクチンの提供数や接種体制などに統一的な基準を設けるなどせずに各地方自治体へ丸投げ。結果、日本全国の接種状況は混乱状況が続いた。総理が言う7月末の高齢者接種完了の自治体もあれば、当市のように8月になるところ。すでに高齢者から年齢が低い層や若年層、高校生まで対象を広げている地域も。国も接種加速とばかり大企業や大学での接種券不要の職域接種や自衛隊の東京・大阪の大規模接種センターは全国に対象を広げるなどバラバラ、チグハグな対応。余力を広げる方向性は良しとしても高齢者の遅れやバラつきの実態、大網から外れる人々への考慮がなされているのだろうか。社会的弱者との格差がワクチンにおいても拡がるのではないか。先に引用した菅総理の国会演説でこうも言っているのだ。「(目指す社会像について)“自助”“共助”、その上で政府がセーフティーネットで守る。そうした国民から信頼される政府を目指す」。さらに加えて述べた「人類がウイルスに打ち勝った証しとしてオリンピックを開催」は、先日の党首討論でも繰り返した。この人には反省も謙虚さも無いようである。万人に希望の陽を照らす夜明けの景色は当分見られそうにもない。


ガザ緊急支援募金を

2021年06月08日 | 雑記

先月、テレビで連日報じられたイスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ地区への激しい空爆。11日間も続いた戦闘は停戦により一時の平穏なときを迎えているようだ。映像が途絶えて久しいがNPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」から送られてきた報告と支援依頼で記憶が蘇った。建物が崩壊し、瓦礫がうず高く積まれた街で打ちひしがれ、放心状態でたたずむ人々。そして何より、65人の子供を含め亡くなった人は200人を超えるという悲惨な現実。イスラム組織ハマスに対するイスラエル軍の圧倒的な軍事力による容赦のない攻撃。これまでの武力衝突と同様、関係の無い多くのパレスチナ市民を巻き込んだ。このパレスチナの地をめぐる紛争は、歴史を紀元前にまで戻る複雑な過程があることは多少分かる。しかし近年におけるイスラエルのパレスチナ人に対する占領地政策、居住する住民を追い払っての入植活動、日々の生活や人権を無視した軍事封鎖など目に余る。今回の衝突激化のきっかけもそうした延長線上での出来事からだ。イスラエル側においても少なからず市民の犠牲者が出た。これまで何度も和平案が挫折、望まれる平和的な解決の道筋は全く見通せていない。せめて一日も早く空爆前の生活が取り戻せることを。人々の心、とりわけ子供たちに笑顔がともる日が来ることを切に願い、少しでも支援したい。

      

      

 


パソコンの色合い調整は解決したが

2021年05月29日 | 雑記

3年半使用のパソコンが不調で買い替えたのだが色合いがどうも気に入らない。ディスプレイ画面の青みが強く、手元に残していた旧パソコンと並べてみると一目瞭然。ネット検索やWord・Excel使用は我慢できても多用している写真の調整は大変不便。パソコン教本やネット情報などを参考に調整してみたのだが、どうもうまくいかない。困り果てて購入した店へ持ち込み、30分ほど手を尽くしてもらったがほとんど変わらない。店の話ではメーカーや機種による色合いの違いであり、要望は難しいと言う。釈然としないまま帰宅、メーカーのサポートセンターへ連絡しても電話やメールで解決ができるか分からない。そこで、もう一度ネット検索してたどり着いたのが「色合いを簡単に調整する方法」。早速、説明のとおりにWindows10の「画面の色合い調整」機能を使って<ディスプレイの詳細設定>から<色の管理>へ、そして<ガンマの調整方法>でほぼ改善した。ベポくまさんのブログには大いに感謝したい。それにしてもK家電量販店には失望した。PC売り場の係員であれば素人の購入者より知識があって当然ではないだろうか。商品の展示もあり、こうした調整方法も知らないとは。元々、このN社の製品はKデンキのオリジナル商品なのだ。それとN社も出荷段階でのディスプレイの最終検査は手抜きとしか思えない。この青みが強すぎる色合いが標準だとでも言うのだろうか。次の購入時にまで、この記憶は忘れることはない。(画像の左手側が青みの強い新PCで調整前のもの)

    

    

 


さきたま緑道は万葉と歩む道

2021年05月15日 | 雑記

先日の万葉集の講座(「古代東国の叙情―東歌を訪ねて」)で県内に万葉歌碑が25基あると聞いた。自宅近くの「さきたま緑道」でもいくつか見かける特製の立て札に書かれた万葉歌。立派な石碑とか歴史あるものではないので、当然この数には含まれていない。だが、この機会に調べてみようと久しぶりに終点まで歩いてみた。その最初は「<スダジイ>家にあれば笥(け)に盛る飯を草枕 旅にあれば椎の葉に盛る」と作者、巻・歌番号とともに書かれている。そばに立つ樹木はスダジイという椎の木の一種。少し歩いた松の木のそばには「<クロマツ>昨日こそ君は在りしか思はぬに 浜松が上に雲とたなびく」。今まで気にも留めなかった緑道に植えられた樹々。それぞれにつながりのある歌碑となっているようだ。以降、クヌギ、ハンノキ、ヤブツバキ、ハギ、ユズリハ、クロマツ、ノシバ、ヤマブキ、シダレヤナギ、シダレヤナギ、タブノキ、ウツギ、ネムノキ、アセビ、スギ、シラカシ、ウメ、ケヤキ、ウメ、ウメ、ヤマザクラ、ホウノキ、コナラ、ヤマブキ、ヤマザクラ、ツゲ、ケヤキ、アセビ、アジサイ、ヤブツバキと続いて全部で32基に同数の歌(クロマツやシダレヤナギなどは2回、ウメは3回詠まれている)。歌碑の数もそうだが、道に植えられている樹木の種類の多さにも初めて気が付いた。一番気になっていた東歌は後半の25番目でやっと発見。「<コナラ>下毛野(しもつけの)美可母(みかも)の山の小楢(こなら)のす ま麗(ぐは)し児ろは誰が笥(け)か持たむ (巻14三四二四)」。歌碑の後方遠くは栃木県の三毳山の方向では、と安堵したついでに勝手な想像も。この緑道は北鴻巣駅近くの赤見台近隣公園から始まり、特別史跡・さきたま古墳群までの4.5km。今は文字どおり初夏の緑滴る散歩道。万葉集にあるものの歌碑には無いヤマボウシが存在を示すかのよう白い花を咲かせる。現代アートの彫刻が点在、そして樹木や草花に心を寄せた万葉歌人の思いに浸りつつ古墳時代へと続く贅沢な道。いつものように急ぎ足ではもったいない。

    

         

    

    


やって来た五月の季節に

2021年05月02日 | 雑記

一年で一番過ごしやすいと言われる五月。目に入る新緑や頬をなでる爽やかな風の中でこの季節を楽しみたいところ。しかし新聞、テレビで連日報じられるコロナワクチンの混乱と自粛要請下のGW風景、そして一向に減らない感染者数。行動をとがめられた若者の「いったい、いつまで待てばいいのか」の言葉も理解できる。今や感染拡大の最大防止策であるワクチン接種は、3月からの医療従事者がまだ途中。続いての高齢者は遅れる一方で7月末の完了目途さえも疑わしい。必要な全国民となると2度目の冬に間に合うかどうかとも言われている。後手対応を絵にかいたようなワクチン確保と接種体制の失政、と毒づいていてもストレスが溜まるだけ。この時季いつもどおりに庭の片隅に咲くスズラン、実り始めてきた梅でも眺めながら心落ち着かせて過ごすことにしよう。

    

    


初めてコミミズクを

2021年03月26日 | 雑記

フクロウの仲間であるコミミズク。その写真が撮れるとAさんから教えてもらい4日間通ったが会えずじまい。そして今週、念のため出かけるとAさんも来ていて話をしているうちに何と飛来してきた。河川敷の小さな流れの対岸、菜の花が咲き誇る土手の斜面を低空飛行。そのうち低い木杭に止まってくれた。ただ残念ながら300㎜の望遠、おまけに加齢による視力低下で表情がよく見えない。狙いたい真正面を向いているのか、それとも横向きなのか。ともかく絶好のチャンスを逃すまいとシャッターを押し続ける。この荒川土手上には関東近県はもちろん遠く中部圏からの車も。カメラの長い放列にサービスするかのようにコミミズクは飛び上がって右へ、左へ飛行して移動。湿地帯近くに降り立ったり、別の杭に止まったり。そうこうしているうちにもう一羽がやって来て、カメラマンも大忙し。撮影はともかく、しばしコミミズクの姿を追って楽しんだ。冬鳥ということなので次に会えるのは来季になるかもしれない。Aさんに感謝とともに来週、ベストショットを見せてもらおう。

    

    

 


桜の開花もうすぐ

2021年03月17日 | 雑記

3日前、東京の桜が開花したと発表された。去年と並んで観測史上最速とのこと。当地は気象的に概ね熊谷エリアに属するので、東京より4・5日から1週間くらい後となる。ハナモクレンが咲き終わろうとしている近くのさきたま緑道。桜の並木を歩きながら観察してみたが、まだ完全な蕾状態。途中、1本だけ開花しているソメイヨシノを発見。ここの陽当たりが良いので一足先に目を覚ましたらしい。遠い故郷の春を歌う『北国の春』に出てくるコブシの花も咲く。<♪白樺、青空、南風~>ではないが、ここ最近は4月の陽気。緑道がピンクに染まるのはもうすぐだ。

    

    


3.11に、忘れないこと

2021年03月11日 | 雑記

東日本大震災から10年目となる。あの日も今日のような晴天だった。車を走らせていた時にカーラジオからの緊急地震速報の警報音、そしてすぐの激しい揺れ。通りの電線が波打っていたのを覚えている。遠く当地にまで震度5弱をもたらしたのはマグニチュード9.0、最大震度7の大地震だった。震源地に近い東北沿岸部を中心に広い範囲にわたっての大きな被害。特に大津波は多くの尊い人命を奪い、街並みを破壊し尽くした。そして、あの福島第一原発の事故は災害をさらに拡大する。震災の2年後、まだ爪痕が残る現状を自分の目で確認し、記憶に留めようと現地に赴いた。宮城県石巻から女川、南三陸、気仙沼、岩手県の陸前高田へと北上。復旧工事のトラックが行き交う街々で目にする光景はあの日、あの時を訴えかけてくる。避難を呼びかけ続けた防災対策庁舎、ベンチが残るだけの駅舎、その近くまで打ち上げられた大型漁船、消えた松原に立つ一本の松。これ以外も含めて、当時の悲惨な状況と自然の猛威をいやというほど突きつけられた。南三陸の語り部バスや陸前高田の「花っこ畑」では直接話も聞けた。直に見たこと、聞いたことをあらためて思い返す。この先も忘れないようにしたい。10年の歳月を経た今、震災の風化や世間の関心の低下を伝え聞く。福島原発事故にしても然り。周辺7市町村に住むことのできない帰還困難区域が残る。双葉町は全町民がふるさとに戻れていない。今なお原発被災者の3万6千人が避難を続けている(福島県集計)という現実。増え続ける汚染水や膨大な量の除染土の最終処理、廃炉の行方も分からない。まさに人類が制御できないことを実証した原発事故。原発推進の旗を振り続ける国は、あの時の危機感と現状を見つめるべきではないか

(写真は2013年6月に撮影したもの)

    

    

      

            

 


メジロは梅の花が好き

2021年03月09日 | 雑記

庭の梅の木に遊びに来ていたメジロ。黄緑色の上半身に暗褐色の羽、目の周囲が白いので「メジロ」と名付けられたと聞く。親子3人組で大きな親鳥は上の枝にとまって、あまり動かない。どうやら親鳥は外敵を見張っているようだ。その子らしい小さなメジロは小さな鳴き声を発しながら、花から花へと縦横無尽に飛び回っている。花の蜜や果汁を好み、特に梅の花が好きらしい。子のほうは時々近づいたりするが、枝に並んだり押し合ったりの習性は見せてはくれない。「目白押し」の言葉の由来は来季に機会あれば撮ろう。花は散り始め、姿を見なくなった。間もなく桜の開花だが今年はメジロの姿も探すことになりそうだ。

         

        


庭の梅が満開、春到来も

2021年03月03日 | 雑記

1週間ほど前から咲き始めていた梅の花がほぼ満開となった。以前は3月8日前後だったが、ここ近年は3月初めに咲きそろう。これも最近よく言われる気候変動の影響だろうか。ともかく、早い春の訪れは喜ばしいことだ。樹齢30年くらいの古木、そのゴツゴツした幹に枝に咲く白梅。暖かな春の光りにほんのり染まる薄紅色。背景の空も青みを増して歓迎する。寒さ、そしてコロナにも身を縮めていたこの季節。冬が遠ざかり、野山から誘いの声が聞こえてくるようだ。本当の春が待ち遠しい。

 

    

 

          

 

 


『ROMANCE』の歌声とドライブ

2021年01月05日 | 雑記

数年前の紅白で初めて聴き、強く印象に残ったエレファントカシマシのボーカル宮本浩次。先月たまたま観ていたNHKの朝番組に登場、人物紹介とともに披露されたのが岩崎宏美のヒット曲『ロマンス』。ロックシンガーということもあるが激しく動き回って歌う様、心の内をぶちまけるような歌唱に圧倒された。この歌が収められている初のカバーアルバム『ROMANCE―宮本が愛した、おんな唄』が最近になって手に入り、車のCDリストに追加録音。他に『あなた』(小坂明子) 『化粧』 (中島みゆき) などと合わせて12曲。早速、聴いたが運転中は気を付けねば。耳元に響く熱情に注意力を奪われることの無いように。

 

 


山は遠望だけで前玉神社の初詣

2021年01月03日 | 雑記

正月三日目の今日は薄い雲が出て肌寒い日となった。暖かければ運動不足の解消兼ねて山へいきたいところだが断念。気晴らしに近くのさきたま古墳公園内を歩く。そこで、少しでも高いところということで丸墓山古墳に上がる。高さは僅か19m、とても山とは言えないがそれなりの見晴しが得られる。眼下には稲荷山古墳などの古墳群、行田市街に目をこらせば忍城。遠く秩父の両神山や右に目を転じれば赤城山などの山なみ。しばし眺めた後は少し歩いて前玉(さきたま)神社へ。埼玉県名の発祥ともいわれる歴史ある社で初詣。花を浮かべた手水を見ながら拝殿に進んで今年の願い事を。帰りに引いたおみくじは近年にない「大吉」。願い事は<はやく調う>とあった。まずは何と言ってもコロナの収束を望みたい。

    

    

    

 


2021年初日の出、希望の年に

2021年01月01日 | 雑記

ここ数年、さきたま古墳や仙元山などで迎えることが多い初日の出。久しぶりに地元で迎えた。日本一の長さを誇る荒川水管橋のはるか先、オレンジ色が横一線に伸びる地平線。その東南東118度の方角にほぼ予定どおりの6時52分。遠慮がちに顔を出し始めた太陽、あっという間に輝きを四方八方に放つ。雲一つない東の空、近年にない素晴らしい夜明けだ。時とともに広がる柔らかな陽射しに包まれ、遠くの富士山からも暖かな視線。みんなが願うコロナの収束へ、少しづつでも進む最初の日に。そう思わせてくれる2021年元旦の朝だった。