2年前の『おくのほそ道』から始まった「けんかつ」の古典文学を読む講座の受講。『徒然草』『方丈記』と続いて4作目の『更科日記を読む』が始まった。前3作品の男性作者から女性に変わったので迷ったが、川上定雄講師の講義内容の魅力に負けて通うことに。分かりやすい巧みな話術と豊富な資料は相変わらずで、通読・古文解釈から「現代語訳」と「読みのポイント」、「時代背景・作者の人間関係や心の内」など、あっという間の2時間。この作品は作者13歳から52歳までの心の中の出来事を書きつけた回想録であり、40年間の精神史・内面史でもあるという。記録でも日誌でもなく、フィクションも交え作られた物語とも。興味深いスタートでまた引き込まれそうだ。今講座で参考とする文献リストは註釈書8冊含め40冊近い。読みこなすことなどとても出来ない。せめて聞き漏らすことないようにしたい。
資料もわかりやすい(川上講師作成の一部 )