京都に単身赴任中のS氏は現役時代の元同僚。時折り、近況報告を兼ねた周辺散歩のレポートが送られてくる。今回は初めて耳にする飛鳥深部の高取地区。ここには日本3大山城といわれる高取城址があり、自称・隠れ城ファンの彼は以前より狙っていたらしい。近鉄吉野線・壺阪駅から旧街道の街並みを横目に山道を直登、標高583メートルの山頂にある高取城址・本丸まで1時間20分。途中の国見櫓跡から眺めた大和三山、本丸跡からの吉野への土佐街道を遠望して「それなりに陸の要衝であった」ことを実感。そして「日本最強の山城と言うがここに攻め込む理由があるのか…。大政奉還、廃藩置県で当時現存していた城は破却され、今では苔むした石垣や崩れつつある石垣の数々」「それにしても往時の規模の大きさをしのぶことはできた。奈良といえば、いにしえの白鳳、天平文化、はたまた飛鳥、古墳時代へと人は思いを馳せるが、ここはまた戦国武将の活躍の場でもあったことを思い出させてくれた」と彼らしく歴史の中に身をおいたひと時だったようだ。帰路には西国霊場第六番の壺阪寺に立ち寄り、ゆっくりと進む紅葉も楽しんだS氏、翌日からの仕事への栄養となったに違いない。 (写真はS氏撮影のもの)
(国見櫓から大和三山)
(本丸石垣)
(高取城天守閣石垣)
(本丸広場から吉野方面)
(壷阪寺から大和盆地)
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