郷里・帯広駅前のモニュメント「穹を擴く」(そらをひらく)や青春を思い出させてくれた新聞記事。高校時代の友人が地元の十勝でワインづくりしているとのこと。最初は信じられず、同姓同名と思ったが年齢や経歴から間違いない。ここ数年彼とは会話も絶え、近況を知る機会がなかった。地元で退職後、悠々自適のリタイア生活を過ごしているとばかり思っていた。その記事よれば、5年ほど前に大きな投資でぶどう農園を始め、病害虫などに苦しめながら有機栽培でぶどうを育て、ワインをという話だ。そうした夢をいつ頃から描いていたのだろうか。以前帰省の際、日本酒づくりで地域おこしに参加していること、そしてその酒をご馳走になったことがある。だが70歳でまさか土地を購入、ぶどう苗を植え、育ててきたとは。地元のニュースサイトによれば昨年、他のワイナリーに持ち込んで醸造、瓶詰めした初の赤ワインを販売開始。その名は『オトプケ浪漫』、地元町名の由来であるアイヌ語とワインづくりにかけた思いをつなげたグッドネーミングだ。またラベルのデザインは、遠く日高山脈が見えるブドウ畑を歩く農夫の姿で彼自身という。ともに過ごした母校の校歌の一節「♪十勝原頭 遙かなる 日高の雄姿 仰ぎつつ・・・」、「綱領」の「遠大の希望に向かって猛進せよ」 を地で行っていると思わず喝采。近々に念願のワイナリーをオープンという彼の夢は続く。遠い地から精一杯のエールを送りたい。
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