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楽しみと“真の自由を”『死ぬほど読書』

2018年02月21日 | 読書

本を読むことは好きなので読書の魅力は知っているつもりだったが、含蓄のある内容に敬服。著者子供の頃からの読書遍歴は後の商社マン時代、経営トップから今に至るまで<本を読まない日はない>。だから読書の楽しみ方、効用が人生それぞれの場面で体験的に語られる。<本に代わるものはない>で先ず頭の整理、続く<どんな本を読めばいいのか>では書評はじめ古典や入門書、解説書、ベストセラーなど幅広いジャンルとの付き合い方を指南。そして著者が伝えたかったのは読書がもたらす「考える力」。それは<歴史書から人間の本質を学ぶ>ことはもちろん小説でも養われる。現実とは関係のないフィクションと片付けずに人間の心理や行動などを学ぶ「考える読書」を勧める。そして一番心に留まったのは、最後に紹介された本の2冊『大衆の反逆』(スペイン哲学者)・『沈黙の螺旋理論』(ドイツ政治学者)とともに<世間の常識や空気に囚われない、真の自由を読書はもたらす>という言葉。最近の政治の危うさを指摘、読書によって自分の考えを練り、軸をしっかり持て、というメッセージは重い。

           



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