散歩気分で生きる毎日に一日1本、一行詩!by ミナミヒロユキ
一行詩(うた)メモ日記
季節よ
照れくさそうにピーマン赤くなり
秋ですねぇ、
秋が深くなってきましたねぇ。なんてことを言い合える人が減った。「暑い、寒い」は口にするけれど、しみじみと季節を感じる言葉のやりとりをする機会は消滅しつつあるのかもしれない。
季節のメリハリがなくなってきている。とくに春はビュンと通り過ぎてしまうような気がする(10年前くらいから)。そのうち夏と冬だけになってしまうのではないかと、やや不安になっている今日この頃です。
俳句は困るよ。季語の崩壊だ。梅沢さんはどうするのか? 「春って、どんな感じだったのですか?」と、質問される時代が来るかもしれない。
勝手な考えですが、秋は、その存在を薄めることはないような気がする(私は私の道を行く)。春よりも底力があるのではないかと睨んでいる。春はお人好しで、冬と夏の巧みな話術に取り込まれてしまいそうだ(やや優柔不断)。いつのまにか陣地を取られていた、なんてことを想像してしまう。
季節がなくなり平坦になると、どうなるのだろう。暮らしは変わる、行動も変わる、食べ物も変わる、そうすると人間自体のあれこれも変化してしまうでしょうね。
今年も残り三カ月だ、日に日に寒くなって苦手な冬がくる。でも、今年はなんだか冬の寒さも愛おしく感じそうだ。抱きしめたり、抱きしめられたり、そんな関係でありたいと願う。
まだ三カ月も残っているのに・・・新聞広告の「おせち予約」が胸を張って自己アピールをしている。それを見て、じんわりと不快な気持ちになるのは、ワタクシだけでしょうか。サンタさんを飛び越えちゃっているぞ。やれやれ。
『死に急ぎする人々』、そんなタイトルが浮かんだ。
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