ヨッシーの道楽趣向-別冊-【yoshy's Garage】

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【NORTH ISLAND HOKKAIDO - 最終回♪ -】

2012-08-06 | TOURING

Web-yoshy'sGarageへようこそ♪管理人のヨッシーです(^^)ニコ

2012年の夏旅(ロングツーリング)

北の大地は「北海道ツーリング」の
ツーリング紀行第8夜の始まり

このツーリング記も...
今宵で「最終話」。
拙い文章や表現で綴ってきました
ツーリング記ではありますが、
これから「北の大地」を目指す方の
何らかの情報源となれば幸いと思います。

今宵は、
登別より羊蹄山を巡り、
積丹半島・札幌...
そして離道をお届けします♪

7月23日am7:00-
愛機Kawasaki/ZRX1100-C2は、
ここまでの長旅で
酷く汚れてはいるものの
「ノントラブル」で走り続けてくれた♪
さぁ...相棒よ。
今日は北海道最終日。
しっかり『最期まで走り切ろうぜ』
と心の中で呟きながらメインスイッチを
右手の親指で軽く押し込むと、
エンジンは気持ち良く目を覚ました♪

am7:30-
最終日を締め括るに相応しい
「最高の青空」が眩しい。
昨日は
「酷い濃霧」に視界を遮られていた
道道2号線(オロフレ峠)を快走します♪

オロフレ峠を抜け、
国道453号線==国道276号線と繋いてゆくと…。
長い直線道路の遙か向こうに
羊蹄山を望める様になってきます。
この羊蹄山...。
「ツーリングマップル(地図)」には、
「前方羊蹄山」「後方羊蹄山」と記載される
夫婦山なのです。
『羊蹄山(ようていざん)』
支笏洞爺国立公園西端にあって、
別名「蝦夷富士」とも呼ばれる
均整のとれた成層火山。
アイヌ語でマチネシリ「女山」ともいわれ、
マツカリヌプリ「後方に対をなして一方にある山」
とも称される。
近くの尻別岳はピンネシリ「男山」で、
対にして夫婦山とされている。
ほかにも山麓を流れる尻別川から転訛して
シリベシ(水際の険しい川)山の名称もある。
羊蹄山の山名は
1781(元明元)年松前広長の
「松前志」にすでに登場されている。
幕末の蝦夷地直轄で、
松浦武四郎は国威を示すため
『日本書紀』の中で
阿倍比羅夫が後方羊蹄に
政庁を置いた事例を引き合いに出した。
そして、
この山を後方羊蹄山(シリベシ山)と名付け、
正史に近い扱いをしている。
第2次世界大戦中は蝦夷征伐が国史として扱われ、
後方羊蹄はいやがうえにもあがめられたが、
いまやその名も失せ、
元の羊蹄山の山名に戻っている。
頂上の一等三角点の名称が
「真狩(まつかり)岳」であるため、
昭和初期には「小学校地理教科書」に
真狩岳を採用していた時代もあった。

国道沿いに
羊蹄山を美しく望める場所に
愛車Kawasaki/ZRX1100-C2を止め記念撮影♪

後方羊蹄山にきたなら…。
迷わず「望羊の丘」へ向かいましょう♪
ただ観光地ではありませんから、
案内板も無く行き方は少し複雑となります。
ー 「望洋の丘」までの道順 -
国道276号線を留寿都方面より向かう。
京極町に入る1kmほど手前の側道を
右手に入り「町営牧場」を目指しましょう。
町営牧場への案内板は
国道沿いにはありませんので難しいのですが...。
この辺りに
右手に折れてゆく道は多くはないので、
地図などを駆使して
町営牧場への「道路標識」を探して下さい。
道路標識を目印に進んでゆくと
道路は心配するほど狭くなっていきます。
「このまま進んでも大丈夫なの…」
と感じても迷わず進んで下さい。

暫く進むと...
急に視界が開け、
町営牧場の牧草地が広がります♪

木製の「望洋の丘」と記した立て看板のある
パーキングエリア(駐車場)にオートバイを止め
後ろを振り返れば...

『「望羊の丘」より後方羊蹄山を望む』
真っ正面に
後方羊蹄山のパノラマを一望できる「望羊の丘」。
この場所に立ち、
心地良く吹き抜ける風を全身で感じながら
後方羊蹄山をみていると幸せな気持ちになれます♪

「望羊の丘」から
国道276号線で倶知安町を抜け、
岩内町(いわない町)まで走り右手に折れれば、
「積丹半島」のはじまり♪
国道229号線でぐるり積丹半島を巡ります。

絶景の日本海を左手に眺めつつ
積丹半島を岬の先端へと分け入れば…、
海の色が次第に美しく輝きだし、
「積丹ブルー」と称される
透き通った青色へと変化してゆきます♪

「積丹ブルー」の海を眺めながら
軽快に岬を駆け「神威岬」へ到着♪
『神威岬(かむいみさき)』
神威の語源は、
アイヌ語でカムイ=神を意味し、
古くは御冠岬・オカムイ岬とも呼ばれていた。
この神威岬にも
「源義経伝説」が残されており、
日高地方のアイヌの首長の娘
「チャレンカ」が義経を慕ってこの岬まで
義経一行を追ってきた。
しかし義経一行は
既に「海の彼方へ去った」という事を知る。
悲しみから海に身を投げた
チャレンカが「神威岩」となった。
チャレンカの「嫉妬心」が
女性を乗せた船を転覆させたことから...
神威岬一帯は「女人禁制」の地となったとされる。
実はこの伝説、
和人が岬から奥地へ定住することで
ニシン漁を始めとした権益を損なうことを恐れた
「松前藩」による規制と考えられ、
1855(安政2)年、
蝦夷地一帯が「幕府直轄下」におかれると、
女人禁制は解かれ
奥地への安住が進んでいったとされる。
現在でもこの名残として、
女人禁制の門が神威岬には作られている。

女人禁制の門を潜り...。
遊歩道を100mほど歩いて行くと、
大雨による土砂崩れで
遊歩道はこのさき通行止めでした。
このことは
リサーチ済みでしたが残念です。

『「積丹ブルー」の海を望む』
女人禁制の門より反対方向へ歩いてゆくと、
美しい積丹ブルーの海の先に
「神威岩」を見る事はできます♪
しかし...
1回目は雨と霧。
2回目は濃霧。
そして
3回目の今回は
土砂崩れで遊歩道が通行止め。
3度この地を訪れても
岬の先端から「神威岩(チャレンカ)」を
観る事が許されないとは...。
ヨッシーはきっと
チャレンカに嫌われているのかもしれません。


駐車場にある売店では...
見慣れない青色(積丹ブルー)をした
ソフトクリームが売られています。
凄く身体に悪そうな色をしている
ソフトクリームなのですが、
多くの皆さんが迷うこと無く
青色のソフトクリームを選んで食べていました(笑)
味は清々しい
「ソーダ味なのかな?」と期待していたのですが、
普通のバニラ味でした...。

「神威岬」より国道の分岐点でもある
道の駅「スペースアップルよいち」に到着♪
画像のスペースシャトルは、
日本人初のクルーとなった
毛利衛さんの功績を讃え開館した、
余市宇宙記念館「スペース童夢」前に設置された
スペースシャトルの模型となります♪

余市町と言えば...
「ニッカウヰスキー」が創業した地としての
知名度が高いのでしょうが、
明治期には民間農家が初めて
リンゴ栽培に成功した場所でもあります。
その為果樹栽培が盛んで、
果樹生産量は道内1位を誇ります。
余市町内を走っていると、
至る場所で「果樹栽培」されている光景を
見ることができます。

この後のルートは
様々考えていたのですが、
出した結論は…。
道道36号線(冷水峠)より
国道393号線で「毛無峠」を抜け小樽へ向かい、
札幌は「藻岩山(もいわやま)」に入るルート。
このルートを選んだのは
北海道3大夜景である
「函館山(函館)」「毛無山(小樽)」「藻岩山(札幌)」を
巡ってみようという理由からです。
毛無山展望台(小樽)からの夜景は、
フェリーの出航時間の関係から
今回は断念しましたが、
藻岩山では
美しい夜景を見ることが叶いました♪
『藻岩山(もいわやま)』
2011年に
リニューアルOPENした藻岩山周辺施設。
藻岩山観光道路で中腹まで行き
「もーりすカー(ミニケーブルカー)」に乗り継ぎ
山頂まで登ります。
山頂駅には、
「夜景」と「プラネタリウム」が楽しめる
展望レストラン等の施設があります。

『幸せの鐘』
山頂展望台には幸せの鐘があります。
鐘の周りの手摺りには
「南京錠」をつける事ができます。
手摺りには
「記念メッセージ」が書き込まれた
多くの南京錠が掛けられていました。
この南京錠は、
山頂駅では販売されていませんので、
ケーブルカーに乗車する前に
中腹駅で忘れずに購入しておきましょう。

さて...
いよいよ道内最後の夜が訪れました。
日暮れと共にゆっくりと藻岩山が
夜の闇に包まれていきます。
『藻岩山展望台』
もいわ山は、
インカルシペ
『いつもそこに上がって見張りをするところ』
というアイヌ語名を持つ、
標高531メートルの山です。
その名のとおり、
もいわ山頂展望台からは
札幌市内を一望できる「360度の大パノラマ」が
広がります。
山頂展望台からは
札幌の街並みをはじめ、
雄大な「石狩平野」や「石狩湾」が広がり、
遠くには雄大な山々が連なる絶景と
陽が沈むと
色とりどりの宝石が輝いているような
ロマンチックな夜景スポットに一転し、
煌びやかな札幌の夜景に酔いしれることしばし。
心の底から感動する
最高に贅沢なひとときが待っています。
- 札幌 藻岩山ロープウェイHPより -

『藻岩山展望台より夜景を望む』
刻一刻と
この旅(ロングツーリング)も終わりに近付く。
暮れかかる札幌の街並みに明かりが灯る...。
移りゆく景色を眺めながら
涼やかな風を全身で感じる...。
もう少しで
この旅(ロングツーリング)も
終わって仕舞うのだという感慨に浸るも、
この旅に
「やり残したことはない」と
清々しい気持ちで居る自分に気付く。
時間(とき)の許す限り
札幌の夜景を満喫しこの旅を終える。
札幌は藻岩山の夜景が、
北海道ツーリングの終わりを飾るに相応しい
素晴らしい姿を魅せてくれた。
ありがとう、藻岩山よ...。
ありがとう、北の大地よ...♪

『苫小牧東港』
苫小牧港に到着すると、
既に乗船する
新日本海フェリー「すずらん」がお待ちかね。
乗船待ちをしているツアラーの皆さんと
自然に「北海道ツーリング談義」に花が咲きます♪
口々に
「北海道ツーリング」の思い出を語る皆さんに…
皆さん「自分だけの旅」を
満喫されてきたのだろうと感じ嬉しくなりました。
北の大地「北海道」という土地は、
どこをどの様に切り取ったとしても
「ツーリング天国」であるのは疑う余地は無い。
それは...
オートバイツーリングの楽しさを
心ゆくまで堪能できる
「オートバイ乗りの聖地」を
具現化した姿なのかもしれない...。

『車両甲板へと続く道』
この路の先は
いったい何処へ続いてゆくのだろう。
日常という名の生活か...。
それとも次という
新たな「旅路」なのか…。

『スコトン岬』
日本最北限の路。
「End of the Road」
ここは北限の地、
礼文島はスコトン岬。
これより進む道はナシ…。
しかし...
ロングツーリングという
人生の「旅路」は
これからもまだまだ続いてゆくだろう…。

道内総走行距離4000KmOver。
「NORTH ISLAND HOKKAIDO」
おわり。

-ツーリング後記-
今回の渡道は、
とても満足できる
「旅(ロングツーリング)」をすることが叶った。
この旅へ出立する我儘を聞き入れ
ご尽力いただきました
全ての関係各位に、
感謝と心よりの御礼を申し上げます。
20年以上まえに...
北海道の地に置いてきてしまった
「やり残し」を
今回しっかりと埋めることができました。
ありがとうございます。

そして...
この長い「ツーリング日記」に
最期までお付き合い頂きました皆さんへ、
御礼を申し上げます。
ありがとうございました♪

最後に私よりひと言だけ…。
- Message for you -
どの社会にも...
どの人の人生にも...
簡単にオートバイに乗り
「長旅」をするなどという類の
非日常へと駆け出せる様な環境は
存在などしません。
しかし、
本気で「旅(ロングツーリング)に
出たいと望むのであれば…、
その可能性が1%でも存在するのであれば…、
多少のリスクを負おうとも
望む「旅」を現実のものとする為に
前に向かって進んで行きましょう。
この旅の最中、
北海道は余市町の道の駅で
名も知らぬ「初老の男性」に
声を掛けられた。
その男性も「若い頃」には
オートバイにテントを積み込み
キャンプツーリングをするほどの
オートバイ好きであったと話す。
私が
『またオートバイ始めて下さい』
と彼に告げると…、
彼は寂しげに
『もう体力的に無理なのだよ』
と仰いました。
私が
『トライク(3輪)ではどうですか?』
と訪ねると、
彼は
『君も2輪車乗りなら分かるだろ?』
と言われました。
別れ際に
その「初老の男性」が
私に投げかけた一言は
今でも忘れることはできません。
彼曰く
『人生の過ぎゆく時間は
早くそして短いのだ…、
今やれる事は
しっかりおやんなさい…、
決して
後悔のないように...』
そして最期にこうも付け加えた。
『若い君にはまだ実感はわかぬだろうが、
オートバイに乗れる時間は限られているのだよ』
...と。

これにて
北海道ツーリングは終わりを告げる。
しかし...
今この瞬間から、
次の「旅」に繋げる為の日常を
1つ1つ大切に過ごしていこうと思う。
次の「旅」と言う名の五線譜には、
どの様なメロディーを刻むべきなのか。
「旅」という
人生の最後の五線譜には...
「後悔の欠片もない」
素晴らしいフェルマータを記せるように…。

そして、
「風の吹くまま、気の向くまま」
に私はまだまだ走り続ける。


大橋卓弥/はじまりの歌
とても素晴らしい楽曲です。
宜しければ、
このツーリング記と共にお聴き下さい♪

では
Thanks for coming!
Web-yoshy'sGarageは
ライダーの皆さんのお越しをお待ちしております♪

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