『正月までには通りたい』
ほんの目と鼻の先、車でゆけば十分足らずの距離なのに、
【只持】廻りでは一時間以上かかってしまう。時間もだが毎日のことなので
ガソリン代がバカにならない。朝、家を出るのは6時前、これでは堪らないと
新城に下宿をした高校生もあると聞く。一日も早く復旧をの願いは切実だ。
『正月までには通したい』
現場は方針が決まって工程が見えてきた。
鋼矢板を打ってできれば自立させたいのだが、サバ土は地盤の強度が小さい。
アースアンカーで岩盤に固定し崩落を防ぐ。想定外のことが起こらなければ正月前に
片側交互通行で開放できる予定なのだが、最近は想定外のことがよく起こる。
〈人事を尽くして天命を待つ〉といったところか。