ここ数日飛んでも20尾内外の日が続いている。水温を測ってみると19.5度、19度を超えてるので、水温は問題ないはずなのだが・・、
飛んでいるところを見るのを楽しみに訪れる観光客に、申し訳ないような気になるのだが、こればかりはどうしようもない。
本日2回目の滝番。水はヨシ、天気ヨシ。今日は飛ぶはずだと、宮川さんと朝から待ち続けたのだが・・・、午前中は坊主、4時まで粘って結局全部で21尾だった。今の時期雨が降ると水温が下がって鮎が飛べなくなるのだろう。
土曜日とあって、『NHKのテレビで見た』と、入れ替わり立ち替わり訪れたギャラリーの方が、獲った鮎よりはるかに数が多かった。
昼少し前、鮎滝の様子を見に降りていったら海野久栄さんが一人で網をあてていた。
「エラク飛んでいるという話を聞いて、勇んで滝番に来たが今日は大したことはないノン・・・。」
傍らの桶を覗いてみると十数尾。どうやら狂ったように飛んだのは一昨日の午後だけだったようだ。気まぐれ鮎との付き合いには《忍耐力》が必要である。
ビューティーこくぶさんが三点セットを用意して再訪。
先日は雨だったが今日は絶好の鮎滝日和だ。
昔から伝わる笠網は網を返すタイミングが難しいので、今では出沢でも笠網を使えるのは数人しかいない。その笠網で鮎を獲りたいと言う。まず無理ではないかと思っていたのだが・・・、なんと!!。。こくぶさんのかまえた笠網に鮎が飛び込んだのだ。これには鮎滝名人の道敏君も脱帽。
『まかせて下さい!』は言葉だけではなかったようだ。
昨日から水温が上がって、鮎が上り始めたようだ。
本日鮎滝祭り。区民総出で鮎滝の観音様の前で、今年の笠網漁の安全と豊漁を祈願した。穂積市長、峰野県議も駆けつけて挨拶、市長が一尾獲りたいと網を出したが、賑わいに驚いたのか鮎は顔を見せなかった。
懇親会は例によって、近くのヤブから竹を切ってきて香魚と酒を入れ、炭火の上に置いて燗をつける・・・。
3本目の燗がついた時、滝の主役は鮎から人に替っていた。
天気が段々と下り坂だったが今日はついに雨が落ちだした。これでは鮎は全く顔を出さない。滝番も今日はお休みである。
道敏君からTV東京が取材に来たと連絡があった。行ってみると、スタッフと一緒に芸能人らしい?男が一人。
「ビューティーこくぶです。伝説の鮎漁を見に来たのですが・・」
『こんちわ・・・』
「ジャパネット高田の物まねをしてます。」
『そう・・・』
こちらの反応に少し落ち込んだように見えたが、知らないものは知らない。
今日はこの雨で笠網漁は休みだが、せっかく来たのだからと、傘をさして一緒に滝に降りて行った。
『良い水と良い天気、水温の三点セットが揃えば鮎は飛ぶはずだが・・・。』
と云うと
「分かりました!。ジャパネット高田にお任せ下さい!!。」
と云っていたのだが、
流石に高田さんも大自然には勝てなかったようだ。
植えてからひと月たったので西谷下のマコモを見に行ってみた。マコモは根付いて少し分ケツし出したようだ。電気柵の周りはイノシシがグルグルと回った足跡がいっぱい。どんな風になるのか楽しみにしているのは私だけではないようだ。
やはり飛び始めたのは昼からだった。まずまず退屈をしない程度に飛んでいたので、4時まで粘ったが一人45尾だった。4人で分けたので全部で180尾ぐらいか、解禁前の飛びを考えるともう少し期待したのだが、まあこんなもんだろう。