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中古ピアノ販売

2004-12-03 23:02:54 | 調律師の仕事
先日10数年ぶりに連絡のあった調律師の友人が、中古グランドの販売をすることになり、このところ色々アドバイスを求められているのだけど、長く調律をやっていると販売の機会が意外とあるもので、自分の今までの経験は伝えて行きたいので話にもつい熱が入り、よく長電話になります。

調律師は調律だけをやっていると思われがちなんだけど、お客さんが買い替えをしたいとか、手離したいとか、新規に買いたい人を紹介して頂いたりなどで、数え切れないくらい相談に乗ってきました。

アップライトの場合は、3本ペダルになって40年以上経ちますが、グランドの場合3本=これは、ソステヌートペダルと言ってアップの弱音とは全く違う働き=になる時期が、メーカーや機種でバラバラなので、中古グランドの販売はややこしく気を使うのです。

長く営業マンをやっていれば歴代の機種が頭に入っているでしょうが、そこが一般家庭の調律中心のワタクシゆえ、グランドの記憶のデータは断片的。
それを解りやすく説明するために、色々資料を調べなおしたりして、自分のための勉強にもなっているこの頃です。

グランドピアノでヤマハの場合、'80年代まではGシリーズとCシリーズに分かれていたのだけど、3本ペダルが標準になってしばらくして統一されたため、新品定価が25年前に90万円のクラスは、現在本体130万まで上がってしまいました。
アップライトユーザーがどんどんデジタルに流れる時代にあって、グランドは専門家向けの高級品志向が強まっていますから、中古の値段が下がらず、お客さんの予算に合うものを探すのは苦労する時代になっているなと、思います。
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