歌手の中島みゆきが原作、脚本、作詞、作曲、演出、主演を務める音楽舞台劇「夜会」の模様を
収録し映画館で上映する劇場版。2019年1月30日~2月27日に東京・赤坂ACTシアターで行われた
「夜会 VOL.20『リトル・トーキョー』」の舞台を収録。北海道の険しい山間にあるクラッシックホテル
&パブ。その片隅にある小さなステージ「リトル・トーキョー」を舞台に、人間の「欲」と「愛」
が渦巻き、抗うことができない運命に翻弄される姉妹の物語を32曲の歌ともに描いていく
ヤマハ「ポプコン」でグランプリを受賞した時からのファンですが、仕事がらコンサートなどへ
行く事も出来ず・・・が「夜会」だけは第1回からビデオ(古)を買っているので楽しみの一つ
その夜会VOL.20「リトル・トーキョー」が劇場版で公開された(やっとこの地方でも・・)
本作品では30曲あまりの歌が披露されたが、その全てが一度も聞いたことがない歌ばかりで
中島みゆきといえばというマイナーコードの歌ではなく、メジャーコードの歌が主体だった。
簡単に言うと暗い歌ではなくて明るい歌だ。そうか、中島みゆきにはこういう側面もあるのだと
昔の「オールナイトニッポン」のパーソナリティの際は本当にこの歌を歌っている人か?と
疑いたくなるほどの二重人格的な放送だった。。
長く想い続けた恋、恥ずかしくておどけてしまう悲しさ、友情、家族愛、お金の話など、詰め込み
たいだけ詰め込んだようなストーリーだが、中島みゆきの優しさが全体を包み込んでいる。
歌を聞いているうちにこちらまでその優しさに包まれるみたいで、ときどき意味もなく涙が出る。
渡辺真知子さんは久しぶりに見た。この方もデビュー当時好きだった歌手の一人 1956年生まれ
コンサートのときは62歳だった。それにしてはよく声が出ていて、歌手というのは訓練を続けて
いればいくつになってもちゃんと声が出るものだと感心した。流石です
最もこの「夜会」の時「みゆき」お姉さまは67歳の誕生日を迎えている。古稀に近づいても力強い
歌声は健在だったしコンサートの臨場感も楽しめてこの価格(2600円)ならリーズナブル
今後のコンサートはコロナ禍で中止になっているようだから、現役の中島みゆきをこちらで鑑賞
できたのは貴重でした・・・もう一回観に行こうかな?嫌・・二回は行きたいかも
ラスト、霊のアンナが歌い終えたポーズがそのまま光の集まりになって虚空へ消えていくところは
美しくまた洒落た演出。 ☆☆☆☆☆