一面赤く変わり果てたフランスのパリ上空に、WILLEの旗艦AAAヴンダーがやってきました。WILLEの目的は
ユーロNERVが封印したエヴァの部品や装備でした。リツコ達は、機能停止している封印柱の復元作業を始め
ます。シンジは、アスカに連れられアヤナミレイと共に歩き続けていましたが、カヲルの死にショックを受け
たシンジは抜け殻のようになっていました・・・
驚きの連続でした。シンジが30分位ひたすら徘徊していたこと。 トウジやケンスケ、委員長やペンペン
その他みんなちゃっかり生存していたこと。トウジと委員長、ミサトと加持さんの間に子供がいたこと。
通称黒波がかなり知識旺盛で、ポカ波と同等かそれ以上に表情豊かであること。
黒波が序盤でL.C.L化してそれ以降描かれなくなってしまった事(旧劇版のパシャッと同じ?) アスカにもDSS
チョーカーが装着されていた事・アスカは本当に人でなくなってしまっていた事・カヲルが実在をもって
登場しなかった事・第3村たる生き残った人によるコミュニティがあった事・・・その他いろいろ
根底にあるのは命の尊さ。あの加持とミサトの間に出来ていた命・鈴原トウジとヒカリの娘
その街で産声を上げた新しい命。本作はエヴァシリーズの中でも最も命の肯定を描いているように見えました
そして父との対峙を迎え対話の末、シンジが望む結末は?
手を繋ぐ行為は何?と問うレイ。ヒカリは仲良くなるためのおまじない、と言う。物語のキーになるシーン
において必ず手を繋ぐシーンが挟まれる。今回、最も大事なシーンにおいても勿論、手を繋ぐ。
誰と誰が手を繋いでたか・・・最終場面、ホームの向こう側の人間は死んでて、こちら側の人間は生きて
いるって言う意味だと思った。飛鳥はともかく、レイとカオルは確実に死んでるから・・・
死んだ3人にいつまでも引きずられることなくマリがシンジを引っ張っていったのかな
なんだかんだ考えると碇ゲンドウに始まり、碇ゲンドウに終わる物語の気がしました。 ☆☆☆☆