宮沢賢治「小岩井農場・パート四」より
半紙
●
そんなにさきまでかんがへるな
ちからいっぱい口笛を吹け
●
「小岩井農場」は、パート九まである大変長い詩。
賢治の詩は、冗長なところがあり、意味もとりにくいので
かえって、その断片だけで味わうほうが面白いのかもしれません。
文脈から切り離してしまうと
賢治と意図から外れてしまうかもしれませんが
いい言葉の宝庫です。
宮沢賢治「小岩井農場・パート四」より
半紙
●
そんなにさきまでかんがへるな
ちからいっぱい口笛を吹け
●
「小岩井農場」は、パート九まである大変長い詩。
賢治の詩は、冗長なところがあり、意味もとりにくいので
かえって、その断片だけで味わうほうが面白いのかもしれません。
文脈から切り離してしまうと
賢治と意図から外れてしまうかもしれませんが
いい言葉の宝庫です。
宮沢賢治「春と修羅」より
Zypressen 春のいちれつ
半紙
●
「春と修羅」は長い詩ですが、やはりいいですね。
賢治の言葉使いは独特で、一行だけでも、詩になっちゃう。
ZYPRESSEN(ツィプレッセン)は、ドイツ語で、「糸杉」のこと。
ネットで検索したら、画像が山ほど出てきました。
「ZYPRESSEN」で検索してみてください。
北原白秋「春のめざめ」より
半紙
●
JOHN,JOHN,TONKA JOHN,
油屋のJOHN,酒屋のJOHN, 古問屋のJOHN,
我儘で派手好きなYOKAKARA JOHN,
"SORI BATTEN!"
●
白秋の詩はまた絶品。
「TONKA JOHN=トンカ ジョン」というのは
柳川言葉で、「大きい方の坊ちゃん」の意味。つまり白秋自身のこと。
「油屋」は白秋の実家の屋号。
おもしろい。
北原白秋
ヒヤシンス薄紫に咲きにけり早くも人をおそれそめつつ
半紙
●
「ヒヤシンス」という言葉が出てくると
なんだか、周りの空気が透明になった感じがする。
言葉の魔術。
北原白秋
春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外(と)の面(も)の草に日の入る夕べ
●
白秋の第一歌集「桐の花」の冒頭におかれた歌。
教科書でもおなじみです。
白秋独特の官能的な色彩感覚と、センチメンタルな情感が魅力的。