Yoz Art Space

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一日一書 889 そんなにさきまで・宮沢賢治

2016-05-20 14:55:08 | 一日一書

 

宮沢賢治「小岩井農場・パート四」より

 

半紙

 

 

そんなにさきまでかんがへるな

ちからいっぱい口笛を吹け

 

 

「小岩井農場」は、パート九まである大変長い詩。

賢治の詩は、冗長なところがあり、意味もとりにくいので

かえって、その断片だけで味わうほうが面白いのかもしれません。

 

文脈から切り離してしまうと

賢治と意図から外れてしまうかもしれませんが

いい言葉の宝庫です。

 

 

 

 


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一日一書 888 春のいちれつ・宮沢賢治

2016-05-19 19:42:45 | 一日一書

 

宮沢賢治「春と修羅」より

 

Zypressen 春のいちれつ

 

半紙

 

 

「春と修羅」は長い詩ですが、やはりいいですね。

賢治の言葉使いは独特で、一行だけでも、詩になっちゃう。

 

ZYPRESSEN(ツィプレッセン)は、ドイツ語で、「糸杉」のこと。

ネットで検索したら、画像が山ほど出てきました。

「ZYPRESSEN」で検索してみてください。

 


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一日一書 887 TONKA JOHN・北原白秋

2016-05-18 20:15:31 | 一日一書

 

北原白秋「春のめざめ」より

 

半紙

 

 

JOHN,JOHN,TONKA JOHN,

油屋のJOHN,酒屋のJOHN, 古問屋のJOHN,

我儘で派手好きなYOKAKARA JOHN,

"SORI BATTEN!"

 

 

白秋の詩はまた絶品。

「TONKA JOHN=トンカ ジョン」というのは

柳川言葉で、「大きい方の坊ちゃん」の意味。つまり白秋自身のこと。

「油屋」は白秋の実家の屋号。

おもしろい。

 

 


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一日一書 886 ヒヤシンス・北原白秋

2016-05-17 16:26:47 | 一日一書

 

北原白秋

 

ヒヤシンス薄紫に咲きにけり早くも人をおそれそめつつ

 

半紙

 

 

「ヒヤシンス」という言葉が出てくると

なんだか、周りの空気が透明になった感じがする。

言葉の魔術。

 

 


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一日一書 885 春の鳥・北原白秋

2016-05-16 17:09:34 | 一日一書

 

北原白秋

 

春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外(と)の面(も)の草に日の入る夕べ

 

 

白秋の第一歌集「桐の花」の冒頭におかれた歌。

教科書でもおなじみです。

白秋独特の官能的な色彩感覚と、センチメンタルな情感が魅力的。

 

 


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