きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「シンデレラ」セミオノワ&カニスキン/ベルリン国立バレエ団

2011年01月15日 | バレエ・ダンス
あまり好みじゃないなあ。
これの前に人海戦術のミュージカル映画をみちゃったもんで、
舞台に乗る人数の少なさが目立つし、
華やかさも感じられない。
衣装もマラーホフらしいけど、好みじゃないんだ。

スターダンサーにしては、
群舞にも気を使った振付なんだけどね。
(スターダンサーだった人は
 群舞なんてどうでもよいとか
 眼中にない、って人もいるからね)


それでも、うーん・・・


シンデレラが、自身の才能と努力によって幸福をつかむ、
というストーリーは、理性ではわかるんだけど。
もうちょっとキラキラ感が欲しいし。
それに、あの二人が主役候補でもある、というのは、
興業は本人の才能や努力だけでは成り立たない、
っていうことを示唆しているように見えて。
夢が見られないんだーーー。

カニスキンは良いダンサーだと思うけど、
王子ではないし、
彼の意向で全てが決まる、ってほどのスターオーラも無い。
それなのに、彼の一存ですべてが決まる、
という筋立ては、なんだか納得できない。

というか。
稽古場風景から夢の世界へは、
グルジアの「白鳥」もそうだった。
でも、あれは、予算面もあるしー。
実際の「白鳥」の部分はバリバリ古典だったから
メリハリがあった。
こっちは、うーん、、、
そういった意味で盛り上がりが足りないです。
私には。


ポリーナちゃんは、ますます綺麗になった。
ビジュアルだけではなく、踊りのラインも。
良いダンサーだ。
カニスキンは、スターというのは、どうなんだ。

バレエ・マスターのカールボルグはメチャ渋。
3階席からでも、ときめく渋さ。
ただ、なぜ彼が、シンデレラに目をかけるのか。
逆に、なぜ彼しかシンデレラの実力(魅力?)がわからないのか。
おとぎ話なら「父親」だからシンデレラが無条件に頼るのはわかるんだけど、
稽古場でこの関係って、ヤバくないかい?

元プリマ/仙女のクノップは、
迫力のある存在感。

シュローダーの芸術監督は継母役にあたるのだろうか。
シュローダーは「やり手」な感じ。
どうみても才能が無さそうな二人を押すのは
二人になにかしらの、コネとか金とか、
無視できないものがあるんだろうなあ。
(ああ、現実的すぎる・・・)

甘いモノ好きのバレリーナはマラーホフ。
ゲネプロではツイスト状のパンを食べていたそうですが、
私が見た回ではチョコレートでコーティングされたお菓子を食べていました。
うーん、と、エンゼルパイみたいな。
アル中のバレリーナのスパリッタともども
端っこでなにかしらやっているので目を離せない。
ある意味、悪目立ちすぎだけど、
お客さんのかなりの人は、これが目当てなんだろうしなあ。
たぶん、マラーホフが出ていないときの方が
作品を見るには楽しめるかと。


まあ、なんですか。
ヌレエフは偉大だなあ。
それは言っちゃいけないか。


配役
シンデレラ:ポリーナ・セミオノワ
ゲスト・ダンサー/王子:ミハイル・カニスキン

甘いモノ好きのバレリーナ:ウラジーミル・マラーホフ
アル中のバレリーナ:フェデリコ・スパリッタ
元プリマ/仙女:ベアトリス・クノップ
芸術監督:バーバラ・シュローダー
バレエ・マスター:トマス・カールボルグ
衣裳デザイナー:エルフィ・グンプレヒト
そのアシスタント:マルツェナ・ソバンスカ

春の妖精:マリア・ジャンボナ
お付きの騎士:アレクサンドル・コルン
夏の妖精:エリサ・カリッロ・カブレラ
お付きの騎士:アルシャク・ガルミヤン
秋の妖精:ステファニー・グリーンワルド
お付きの騎士:ウラジスラフ・マリノフ
冬の妖精:セブネム・ギュルゼッカー
お付きの騎士:アルトゥール・リル

舞踏会の人々:
ヤーナ・バローヴァ、マリア・ボムポウリ、アニッサ・ブリュレ、ソラヤ・ブルノ、
エロディー・エステーヴ、ヴェロニカ・フロディマ、針山愛美、ヨアンナ・ヤブロンスカ、
エリナー・ヤゴドニク、アナスタシア・クルコワ、ワレリア・マナコワ、ニコレッタ・マンニ、
ナターリア・ミュノス、クリスティアーネ・ペガド、巣山 葵、ヴェレーナ・サーム、
クセニア・ウィースト

マルチン・アロヨス、ゲヴォルク・アソヤン、タラス・ビレンコ、ミハエル・ファトゥラ、
クリスティアン・クレール、マリアン・ラザール、エイメリック・モッセルマンズ、
アレクセイ・オルレンコ、ハビエ・ペーニャ・バスケス、アレクサンドル・シュパク、
デイヴィッド・シミック、ウリアン・タポル、メフメト・ユマク


指揮:ヴェロ・ペーン
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


振付・演出:ウラジーミル・マラーホフ
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
装置・衣裳:ヨルディ・ロイク


◆上演時間◆

第1幕 13:30 - 14:15
休憩 25分
第2幕 14:40 - 15:35
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「ショウほど素敵な商売はない」(午前十時の映画祭)

2011年01月15日 | 映画
約1年続いた「第一回 午前十時の映画祭」。
六本木のクロージング作品は「ショウほど素敵な商売はない」でした。

ボードビルのスターの夫婦に子供が生まれ、
それが2人、3人と増える。
子供達へ教育を受けさせるために
旅から旅の暮らしを止め、家を買い定住する。
やがて子供達も成長し、一家揃ってショーに出演する。
やがて子供達はそれぞれの道を歩み始める。
長男はショウビズの世界から身を引き神父になる。
長女は家族と共にショウを続け、結婚する。
次男は、共演した女性に恋をするも、行き違いが生じ、
やがて家族の前から姿を消す。

家族揃って出演した劇場が取り壊されることとなり
劇場最後の公演に出演する夫婦、長女。
それを見に来た長男。
次男も戻り、一家揃って舞台に立つ。
歌うは「ショウほど素敵な商売はない」!
(ミュージカルが好きな人なら
 この曲は絶対聞いたことがあるはず)


とても感動!
家族愛の映画としても泣ける。
一家揃っていたのが、離れる者が出て、
それでも最後はみんな一緒で!
ミュージカルとしても楽しすぎ!
名曲揃いで、ダンスシーンも華やか。
こういう人海戦術のショーって好き好き!!
出演者も豪華。
エセル・マーマンが、とにかく上手い!
素晴らしすぎる!!
恋に迷う次男はドナルト・オコナー。
女心をもっとわかってやれよ!って思うぐらい、若造の役。
彼が恋する女性はマリリン・モンロー。
実にチャーミング。
踊りも上手いと思うよー。

ミュージカル映画は、こうあるべき、の見本。
泣いて笑って感動して。
大画面で見る映画って素晴らしい!!
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つけ麺、ケーキ、そして・・・

2011年01月15日 | 美味しいもの
「午前十時の映画祭」のあとの昼食。
六本木ヒルズ内「TETSU」のつけ麺。

つけ汁は濃厚ドロドロ系。
割り用のスープは各テーブルにポットで置いてあります。
割ったスープが冷たければ
熱した石をINしてくれるそうですが
猫舌の私はこのままで。
また2月からも映画館に通うので、
昼食場所を開拓しないとね!!


食べた後は日比谷線で上野へ移動。


バレエの後は、湯島の「ロワゾー・ド・リヨン」へ。
プチ・ケーキ&紅茶のセットの
「テ・アプレミディ(午後の紅茶)」を試したかったんだけど
本日は既に終了。
ケーキと紅茶をバラで頼みました。

ケーキは、なんて名前だっけなあ。
抹茶のムースとチョコムースが層になっています。

紅茶はロシアンティー。
ロシア人が芸術監督のバレエ団を見てきたから、
だからではなく、銀英伝が頭に残っていたからかも。
「ロシアンティーを一杯 ジャムでもなく、マーマレードでもなく 蜂蜜で」
蜂蜜ではなくオレンジジャムだったので
イゼルローンは復旧しません。
なんちゃってーーー!

フランス菓子のお店なので、店内に流れる音楽もフランス語多し。。。
と思っていたら、「宝塚我が心の故郷」の原曲が流れてびっくり。
「ラ・ヴァイアン・ローズ」は定番にしても、
なぜだか「ベサメ・ムーチョ」が流れた。
他にも曲名を忘れたけど、聞き覚えのある曲があって
ヅカ定番ソング原曲集かと思っちゃった。
(「ベルばら」のショーで、「宝塚我が心の故郷」の黒燕尾は謎だったけど
 もとがフランスの曲だからなのかああ)


そのあとは、とある会の親睦会。
料理がたくさん出たのに写真取り忘れ。
最後のケーキだけ撮れました。

美味しかったです。
ご馳走様。
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