農場長のつぶやき

花苗生産農場ハイフラワーの農場長の日々のつぶやきです。うれしい事や驚いたこと農場での出来事をつぶやいています。

わい化効果 生産者として

2011年04月10日 | 農場の話題
私たちハイフラワーも生産者の一員として、いつもわい化剤の使い方については考えなければいけないところです。

園芸科のみなさんは“ビーナイン”と言うものがホームセンターでも売られているのはご存知かと思います。

わい化剤とは、成長ホルモン『ジベレリン』を抑える・・・つまり、成長ホルモン抑制剤のことです。

このわい化剤は花の生産者にってなくてはならないものです。

はっきり言ってほとんどの鉢花、花壇苗に使用されているといえます。

種類もいろいろ、品種によって使う薬品、濃度、散布量はまちまちで、このわい化剤の使用技術が生産技術といっても過言ではないかと思います。

もちろんハイフラワーでもあまり使いたくはありませんが適量を使って、商品価値を高めています。



さて、このわい化剤を使わなくてもわい化効果を発揮すると言ういい例があったので紹介いたします。


また、桃色たんぽぽなんですけれど・・・


   


この2鉢はもともと同じところにあったものです。

まだ寒い頃に耐寒試験をしようと外のトンネルに出しておいたものが右、ハウスにあったそのままのものが左。


大きいほうにカメラを合わせると・・・


       

       

小さいほうに合わせると・・・


          

          


ほらね、こんなに違う。



通常はここでスーパーヒーロー“わい化剤”の登場!!!

・・・となるわけです。

おそらく花芽が見え始めた頃に散布するのが効果的かな・・・っと。



ハイフラワーは、いいのか悪いのか露地(外の圃場)がいっぱいあります。

ハウス面積が少ないともいえます・・・ね。

つまり、霜が降らなくなったこれからが露地のシーズンです!!!

この天然のわい化効果を使って、よく締まってしっかりとした花苗を作るという、ハイフラワーにとって得意中の得意な花作りのシーズンが始まります。

Shi-mo親分にOyone新子分の2人が成長ホルモン抑制剤に出来るだけ頼らない・・・チョッとは頼る花作りでみなさんの所にきれいで元気のいい、そして庭に植えてからもぐんぐん育つ花苗を提供してゆきます!!!



・・・でも、Shi-moは足の指がバッチかったので親指にばい菌が入り、あした、爪をはがされちゃうのです。

チョッと“おばかさん”ですね。


最後には話が変わっちゃいました。

                   おしまい!


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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (博士)
2011-04-10 18:08:39
こんばんは~

まず、今日はリンクさせていただきましたよ~

今日は勉強になりましたね。
今先ほどアップした、ビオラですが、花付くが悪く??、たぶん「わい化剤」を使っていなかったからだと思いましたね。

以前は「液肥料」週に一回与えていましたが、今回は科学肥料を2週間に1回ほどでした。
人間のエゴ (Mochizuki)
2011-04-10 20:36:30
当方の「ゴーヤ」はハイフラさんと同じ日に播種し、発芽も画像のものと同じくらいでした。
当方は、有効微生物に一昼夜浸し(その為、播種機が使用できないのがネック)農電マットもない0℃設定のビニールハウスです。
目的は経費節約と、植えたときに強い苗を作る為です。
基本的に「ゴーヤ」「メロン」「スイカ」「トマト」などの菜園等への植込みは、4月末から5月で十分だと思います。
ニーズかあるから生産者が温度をかけ早く作るのか、生産者が早く作るから早く買うのかわかりませんが、ちょっと最近早すぎるような気がします。

市場には3月に「アジサイ」の鉢花が出ていますが、子供たちには自然の四季を味わせたいですね。

Unknown (MATU)
2011-04-10 21:43:46
外の寒さに耐えてカチッとしまった苗になったということでしょうか?
ハウスの温かみで片方は気が緩んじゃってる感じなのかな?
すごい差がでますね。
でも寒過ぎてもダメなんでしょうか。。?
奥が深いな~。。

あ、shi-moさんお大事に(笑)!
Unknown (tomato)
2011-04-10 22:49:13
わい化剤を使わずに、自然の力でわい化剤効果を・・
露地栽培って、素晴らしい利点があるのですね。
ハイフラワーさんのお花を可愛がる考え方素敵ですね^^
頑張ってくださいね。

shi-moさん、どうぞお大事に^^
Unknown (ヤブ姉)
2011-04-11 05:40:48
こちらでもね、自然栽培の運動が盛んになっています。一年中同じ野菜や果物が手に入り、お花も咲く。是は不自然な事ではないか?いったい何を犠牲にしてこの便利さを受け入れているのか。考えていかなければなりませんね。

shi-moさん大丈夫かな。お大事に。
“博士”さんへ (農場長)
2011-04-11 20:17:28
はい! コメントの返事を書く前にお邪魔してきました。
オレンジのビオラ、きっと日当たりが良くなかったので花が遅れたのでしょうね。
でも、風通しがいいのですか?よく締まったいい株張りです。こんな風に仕上げれば『売れっぽい』ビオラですよ!葉っぱが硬くしっかりしています。
博士さん、料理ばかりでなくて花を育てるのも上手ですね。花の個性を理解してしてあげているように見えますよ。

負けないように私もそんな心で花に水をあげないと!!!
“Mochizuki”さんへ (農場長)
2011-04-11 20:31:10
そうですよね。そうなんですよ。

でも、私はそんな季節はずれの商品があるとすればハイフラワーのものを使ってもらいたいと思っています。出来る限りそのニーズに合った性能を持たせるように仕込みたい。
売る側もわかっていても、去年のでーたがある限りはまた発注を入れてしまうことになるのです。それを変えていくにはそれに代われる利益率の高い商品を提案しなければいけません。そのためにも私たち生産者は『売れる』と言う意味をよく分析しなければいけないでしょうね。

まあ、考えてみれば、日本は太陰暦で文化が育まれたわけで、ある日突然太陽暦に代わったおかげで季節と暦は約1ヶ月ずれてしまっているわけですから。
その辺から何かを考えないといけないかもしれませんよね。
“MATU”さんへ (農場長)
2011-04-11 20:37:11
やはり外の風と夜露、雨、そして霜。
露地は花にとって良いことないですよ。
だからこそそれに耐えられるように硬く締まったいい株になるのですよ。

稲も台風のよく来る年には風でなびかされることで背が高くなってはいけないって思うのか、丈の低い台風が来ても倒れない稲になるそうですよ。

寒すぎ・・・というよりも、霜に強いか弱いかも重要ですね。

もちろん寒過ぎると枯れるかいじけるか・・・です。
”ヤブ姉”さんへ (農場長)
2011-04-11 20:47:50
そうなんですよねぇ~~~。

でも、これを自然のままの収穫のみにすると、冬は結構毎日白菜になっちゃって・・・。夏はひたすらきゅうりが・・・。
とっても難しい問題ですよね~~~。
でも、必ず旬を味わいたいですよね、花も野菜も!
自然と不自然の調和が必要なのでしょうかね。
“tomato”さんへ (農場長)
2011-04-11 20:53:38
はい、本来の性能を本来の育て方で・・・。

でも、これが難しいのですよ。
自然の力とわい化剤の上手なコラボレーション。やっぱり薬は使いたくはないですからね。

ここは赤城おろしの空っ風(からっかぜ)がピュ~っとふくところ。これが花にも人にも、うれしくもあり悲しくもありの空っ風です。花は締まるのですが、花びらは乾燥してチョリチョリになっちゃうこともありますよ。

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