なごみのとき

ホッとするデジカメひとコマ日記

ゲンノショウコ(フウロソウ科)多年草・・・花から種へ

2012-10-14 13:51:24 | 草花
 ゲンノショウコの花が散って実が稔り、ミコシグサとなって種を跳ばすまでの様子が見たくて、とうとう愛知川の
河川敷にたくさん生えていたゲンノショウコを少々持ち帰り、庭に植えました。始めのうちは、元気がありませんでしたが、
そこは野草のこと、2・3日で、しっかり根付いたようでした。




まん中の赤い柱頭は、やがて5裂してきます。


花が散ると、緑色の尖がったさやのようなものが、だんだんと伸びてきます。でも、このさやの中には種は入って
いません。さやの根元に5個の丸くふくらんだものが取り囲んでいますが、これが、若い実です。種はこの中で、
それぞれ1個ずつ育っていきます。



熟してくると、さやや実は黒くなってきます。実には白い毛が生えています。
だんだんと実を持ち上げてきて、いよいよ弾ける準備ができました。



そして、或る日、さやは根元から裂けて、パチンと跳ね返り、実の中の種を勢いよく跳ばします。
その姿が神輿のようだと言われる美しいミコシグサとなります。



上から見たところです。さやがきれいに5つに裂けて、反り返っているのがわかります。


近寄って見ました。鋼のばねのようにくるっと反り返っています。種を跳ばしたあとの殻が大きな口を開けている
みたいに見えます。種は米粒の半分もないくらいの大きさで、黒くて硬い種でした。
花が散って、種が跳び出すまでに約20日かかりました。