なごみのとき

ホッとするデジカメひとコマ日記

ウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)つる性多年草

2012-07-26 11:42:08 | 草花
 花の形が、馬の首に掛けた鈴のようだというので名づけられたウマノスズクサ。
 ラッパ状の花を開き、特有の匂いで、ショウジョウバエなど、小型のハエを誘います。中に入ったハエは、途中の
花筒に逆毛があるため、出られず、球形の部分に閉じ込められます。中はメシベが先熟で、次にオシベが花粉を
出すようになると、花筒の逆毛が縮まり、ハエは脱出出来るようになります。脱出したハエが、次の花に入った時に
受粉する仕組みになっています。なかなか巧妙な仕掛けですね・・・。
 ウマノスズクサを食草にするジャコウアゲハは、ウマノスズクサの有毒成分で、身を守っているそうです。













ヒヨドリバナ(キク科・ヒヨドリバナ属)多年草

2012-07-25 20:13:30 | 草花
 ひよどりが訪れる頃に咲くので、名づけられたというヒヨドリバナ。
山裾の木陰に、白く浮かび上がって咲いているように見えました。
まだ、ひよどりは、この辺りでは見かけていませんが・・・。
 秋の七草のフジバカマによく似た花ですが、フジバカマの葉は3裂しているので、違いが解ります。
フジバカマは自生のものが減ってきているので、自然の中で見られるのは、殆どヒヨドリバナということです。
 高山で見られるヨツバヒヨドリもこの仲間ですが、ヨツバヒヨドリは下部の葉が3~5枚輪生しているそうです。
















ナンキンハゼ(トウダイグサ科)落葉高木

2012-07-24 19:17:12 | 樹木
 秋になると、美しい紅葉で、私たちを楽しませてくれるナンキンハゼ・・夏の今は、面白い形の花をたくさん
つけています。花穂になっているのは、全部雄花で、雄花が咲き終わる頃、花穂の付け根に雌花が咲きます。
株によっては、先に雌花の咲くのも、あるそうです。
 葉が散ってしまってからも、果皮のはじけた白い種が残り、キジバトやヒヨドリが好んで食べるそうです。
 種子からは、蝋がとれ、かっては蝋燭の材料とされました。










花穂の付け根につくんと短く立っているのが雌花です。






ヘクソカズラ(アカネ科・ヘクソカズラ属)蔓性多年草

2012-07-23 19:34:24 | 草花
 丈の高い草に這い登って、いくつか小さな花を咲かせている蔓草がありました。
「ああ、これがヘクソカズラだったのだ!」と、今までひと様のブログで何度か見かけたこの花の実物を、初めて
見つけ、嬉しくなりました。
 茎や葉に悪臭があることから、ヘクソカズラと名づけられました。実際には、それ程臭いはしないと、書いた
ものもあります。この時は、手の届かない所にありましたので、試してみられませんでした。
 7月~9月に集散花序を作り、多数の花を咲かせます。花冠は筒型で、5裂し、外側は灰白色、内側は赤紫色に
なっています。その色合いが灸を据えた跡のようなので、ヤイトバナの別名があります。










ウワミズザクラ(バラ科・サクラ属)落葉高木

2012-07-22 14:45:13 | 樹木
 荒神山の山裾の道で、ふと見上げると、緑の木々の中に赤い美しい実をいくつもつけた木がありました。
サクラのような葉だったのですが、名前が解らず、掲示板で教えてもらいました。
ウワミズザクラという木でした。晩春の頃に、普通のサクラとはちょっと変わった白いブラシのような総状花序の
花をつけます。そう言えば、そんなサクラがありましたっけ・・・。
 果実は、はじめ黄色で、熟すと赤色から黒色になります。果実酒にも利用され、かなり美味だとか。
鳥さんたちにも喜ばれているのでしょうね。










ウワズミザクラという名前でも出ています。どう違うのか、よく解りません。「占(裏)溝桜」と表記されます。