今日なんだが溜まりに溜まったメールの返信を一気に終わらせて、
完成したエンジンのメールも書いたりエンジンを箱詰めしたり宛名書きをしたり、
買い物行ったり晩飯作ってたら1日がアッと言う間に終わってしまった。
ただ今日だけで何と6機ものご依頼をいただき嬉しい悲鳴をあげているんだが、
オーダー表を確認してみたらもう20機以上の製作依頼が入ってるので、
春まで間に合うのか心配になって来た…
よって今日は全くネタが作れなかったので色々な部品について説明してみようと思う。
先ずモダンワークスさんで販売されているアルミ製のテンショナーロッドと、
ベアリング入りのテンショナーローラーとジュラルミン製のプッシュロッドヘッド。
写真ではローラーにベアリングは入っていないんだが現在はベアリング入りになっていて、
カムチェーンがピンと張った状態でもローラーはクルクル回るくらい抵抗が無く、
よってフリクションが減らせるとご説明している。
ただテンショナーでフリクションロスを目指したところでたかが知れてるんだけど、
本来の目的はテンショナーロッドのプッシュロッドヘッドに当たる部分が広く当たるよう加工されていて、
ヘッドも本来はゴム製なんだがジュラルミン製になっているから潰れたり減ったりする事が無い。
そしてこの部品に関しては強制装着にしたいくらいで、
私がまだGPXエンジンの初期オーバーホールを始めた頃は強化テンショナーは気にもしていなかったんだけど、
しばらくしてテンショナーのノーマルのキャップがかなり弱かったらしく割られてしまった方が出てしまった。
写真はcabyさんからパクりました、ごめんなさい。
テンショナープッシュロッドのヘッドが割れてしまうとどうなるかと言うと、
プッシュロッド自体がテンショナーのロッドに当たる事になり、
カムチェーンにテンションをかける事が出来なくなるため、
バルブタイミングが狂いピストンとバルブがヒットしエンジンブローとなる。
実際ブローしたエンジンを修理させていただいたがバルブは曲がりピストンも打跡が出来てしまい、
さらにGPXの54ミリシリンダーのスリーブのスカート部にもクラックが入り、
バルブとピストン、シリンダーとカムチェーンも交換し、
プッシュロッドゴムもオイルに乗ってエンジン内を回ってしまったたむたまたフルオーバーホールする事になってしまった。
強化テンショナーはウチだと3,000円で取り付けているんだが、
たった1回の保険でずっとエンジンが守れると考えていただければ安いはずなので、
是非取り付けていただきたいし、
製作させていただくエンジンの仕様によっては取り付けを強制させていただく場合があるからご了承下さい。
ちなみに私が使うエンジンなんだがテンショナーの強化品は絶対で、
マグナに載せたエンジンはプッシュロッドなどをフルオートではなく、
面倒だがテンションのかけ具合を自分で決めれるセミオートテンショナーに交換している。
ただセミオートはオイル交換毎にテンションの確認をしなくちゃならないから、
セミオート化に関しては全くお勧めしておらず、
フルオートのままお使いいただければと思う。
実はセミオートテンショナーをお使いの方で、
テンショナー調整を行わなかったからチェーンが伸びたまま乗ってしまわれてエンジンブローしたのを見た事がある。
まぁテンショナーのトラブルは必ずブローの原因になるから強化品をお使いいただきたい。
と言うか私が製作するエンジンはかなり過激な物もあるから、
テンショナーをケチろうものなら「ゴチャゴチャ言わず取り付けろ!」と命令口調で言いたいくらい。
でもこんな部品だけでもっと高い部品を守れるんだから安いもんでしょ。
おまけ
昨日は久しぶりに美容室に行き白髪染めと前髪を少しカットしていただいた。
そして約5年も伸ばしに伸ばした腰まで届くロングヘアーも、
今年の春にバッサリ切ってヘアドネーションに寄付するするから、
私の髪が子供達のウィッグになるって頑張って伸ばした甲斐があるわ。
そして写真なんだが直撮りは恥ずかしいのでTikTokのフィルターに通して撮影してみたが、
今回はわざとシケたツラにしてみたので、
リアルな社会不適合の無理矢理化粧したロングヘアーのオジサンみたいになっていると思う。
しかし43歳からずっと髪を伸ばして来たって事になるんだが、
毛先は私が元嫁に捨てられた当時の物だから、
寄付するにしてもちょっと複雑な気持ちになってしまうなw