今回から数回に渡り、姫路市埋蔵文化財センターの展示遺物を紹介する。尚、展示品の紹介にあたり、時代順が不同であることをお断りしておく。
地図でもお分かりのように、埋蔵文化財センターの背後は宮山古墳である。その周囲を散策した訳でもないが、埋蔵文化財センターからみた古墳の写真を掲げておく。
展示物の紹介は、古墳時代の出土遺物からである。朝鮮半島南部からの渡来人の影響と考えられる土器類が出土している。
パネルに記されているように、4世紀末の高句麗の南下政策により百済や新羅は、その圧力を受けるようになる。特に百済は扶余族の国で、それは騎馬民族国家であろう。それらの人々が難を逃れ渡海してきた。それは姫路周辺にも定住した痕跡が、発掘調査により明らかになっている。それは韓式土器の出土が物語っている。
最後に須恵器の写真を掲載したが、これは朝鮮半島南部から、その生産技術が伝来した、それは穴窯と轆轤(ろくろ)を用いる技術であった。
<続く>