私自身が娘だったので
母と娘
このおかしさや恐ろしさは少し分かる。
昨日娘に会ったら
わたしのキノコから発想した気持ちの悪い絵を見て ついに お母さんはぼけたなと 一瞬思ったんだって。 わけの分からない世界に 行っちゃって ;おいのい ちょっと待てよ、 これ 私が着ている チョッキとそっくり り わたしの趣味 って気色悪いのね
「認知症になるとき
当事者はその入り口の頃が一番怖いのですって
だから
わたしがちょっと変だなっていう時
いじめるんじゃないよ!」
と宣言した。
しかし
娘にとって
母親が奇妙になるのは
悲しいことだ。
母親が衰えていくとき
徐々にあちらへと向かっていくとき
つらいだろうなあと思ってしまう。
娘の若々しく元気な話を聞いて
楽しくもあるが
幼くて
あどけなくて
頼りなげだった頃はもう還っては来なくて
そういう失われたものへの思いを郷愁って言うんだって
記憶というのは
そういうまざまざとしたものよりもっと
昔からのものが蓄積されているに違いない
だから子供って
みんな恐竜が好きなのよ