この本は軽かったけれど
いろいろなことが
別解で見られて
ルソーもコクトーも
ずいぶん嫌われ者だったとか
だいたい
世界史の強化しに出てくる人々は
巨人で偉人だという思い込みがあったが
ずいぶん変なところもいっぱいあったのだなと
面白い
モンマルトルというところも
実際行って見るまでは
芸術家がたむろしてかっこいいところかもと思っていたし
洗濯船という ピカソやドンゲンがいたアトリエがあると聞いただけでわくわく
でも
なんだか
場末っぽくて
歌舞伎町の裏みたいな
雰囲気もあるところだった
パリはシテ島から始まって
シテ島のシテが町のCITYか
モンマルトルのあたりは元は田園で
新興開拓地
安いアトリエもあって
地方から来た貧乏な絵描きも
住めたところなのだった
田舎めいたところもあって
外国や
田舎から出てきた人たちの居心地の良さも
あるというううようなところらしい
物事はいろいろな目線で見てみないと分からない
私が6歳から21歳までと25歳から30歳まで住んだ
世田谷
そういうと ひところバブルの時代の世田谷 やたら地価が高かったことを思って
「すごいところに住んでいたのですねえ」という人がたまにいる
世田谷も 田舎です
東京の農村地帯だったので
方言も田舎風
近隣に住む人の中には古くからの住民がいて
茨城の人と似ている
そこまで口を突っ込むか というほど おせっかいな人がいた
私が住んでいたところはそういう 元畑や 田圃を切り売りしたりしてできた
新興住宅地で とりわけ貧しげなよそ者が小さい家に住んでいた
一方 ちょっと奥まったところには
高級住宅街もあって
そういうところには 昔からの古い豪族みたいな人の家もあった
私たちが住んだのは 父の会社の上役の家が近くて
そこに住まわせられたんだと思う
その上役の人は
関西人で 世田谷の町ではよそ者だ
東京というところは
おおむねそういうもと農村だったところに
どんどん住宅が建てられ移り住んだ人で成り立っている町だ
もともとの農家 今思えば広大な土地があったので
たいそうなおかね持ちなのかもしれない