結局カラマゾフは 多面的に面白い
こういうの芸術っていうんだと思った
芸術の条件 典型的で 普遍的 民族的で世界的
社会的で歴史的
その時の現代を反映している表現が 鑑賞される現代も反映する
そう思うと 村上隆も少しわかるかもしれない
セザンヌ展を見た後
景色が 全く変わって見え始めて
そんなことを考えたけれど
カラマゾフを読んで
宗教が見えなかった私に何か見え始めた気もするし
分かんないのだけれど
それにしても
宗教も多分 とっても芸術なんだ
キリストにしろブッダにしろ孔子にしろ親鸞にしろ
もろもろの人々
中には うんと古い時代の人なのに
いまだにあれこれそれを種に 今の人に考えさせている
そういう種を 提供できるって
芸術ではないかと思ってしまう
それらは みんな人が作ったものなわけだが
世の中には よく働く頭の持ち主がいるものだなあ
と感心する 面白い