村上隆は
世界の美術史を考え
日本の文化を考え
浮世絵のことを考え
美術史に残る作品を作る
と言うようなことを考えているんだそうだ
私は思うんだが
その中身が何なんだ?
と言うことなのだ。
どうも それが様式やスタイルのことを言っているんじゃないかと言う気がしてしまうが
私の考えが
浅はかなのだろう
水彩連盟展を見始めたころ
陶土を掘り出す風景に惹かれた
題材に惹かれる
というのはよくあることだけれど
同じような題材が繰り返し現れると
最初 その魅力にはまるけれど
しまいに マンネリになる
ならないのは 植物と人間
でも 大木を力強く描くのって
マンネリなところもある
でも 植物と人間は汲めど尽きない魅力があるけど
題材としては やはり常に新鮮でないと・・・
新鮮な題材にできないとマンネリ
マンネリな題材感でも
力のある人の作品はパワーがある
でも考えてみると
それは作品を並べて
優劣 を見れば見えることだけれど
それはそれだけの話だ
卒業論文というのは
絵を描くものどおしで
新しい開眼を共有できるような表現ができるかどうかということだ
そうなると
お上手ねえ と言う絵は どんどん死んでいったりする
そうやって水彩連盟展 もう一回見渡してみると
人々の画業って だいぶ見えてきた
で 自分の未熟さもわかってきた
全然別のことだけれど
前に レコードとCDの音の違いが分かったときがあった
この頃そういう区別がついてない
生の音を聞いてないし レコードかけないし
いろいろな場面で 現代の人間は デジタルな音にならされたように
感覚が変質してきている気がする