ふるさと納税制度は、今は都会に住んでいても、自分を育んでくれた「ふるさと」に、自分の意思で、いくらかでも納税できる制度があっても良いのではないかという理念のもとに創設されたものですが、一方でもっぱらお礼の品物ばかりに注目が集まり、ネットでは「さとふる」や「ふるさとチョイス」など大手通販会社が顔負けのサイトが次々と出来ています。
そうした中で、何ともユニークな返礼品を考え出した自治体があります。
それは長野県小諸市で、何と「市営墓地の永代埋葬権」というものです。
同市のプレスリリースによると、市の公営墓地を誰もが使用できる 「合葬式墓地 」として提供 します。豊かな自然・美しい眺望・静寂のなかに小鳥のさえずりが聞こえ、慰霊の場として最適な環境の中で、故人の安らかな眠りを願いながら、お参りいただけます。」とあります。
最初は度肝を抜かれましたが、よく考えてみると、同市を終焉の地に選ぶことは、ふるさと納税本来の趣旨に最も合致したことなのかも知れませんね。