ファミリーマートは全国の店舗を活用して、2019年3月より「ファミマこども食堂」の取り組みを開始すると発表しました。
「子ども食堂は家庭的な食事を提供すべきである」「コンビニは子どもの居場所とはなり得ない」など批判的な意見もあると思いますが、企業が社会の課題に正面から取り組もうとする姿勢は評価されるべきだと考えます。
しかしながら、食事と居場所の提供が子ども食堂の表メニューだとしたら、時には裏メニューが必要になることがあることを認識しなければなりません。
子どもたちの中には、学校でいじめられていたり、家庭で虐待を受けていたりする子がいるかも知れないのです。
裏メニューとは、そうした子どもたちが発するSOSのかすかな信号をキャッチし、適切な支援や保護へとつなげる機能と役割のことです。
個々の従業員にそのような意識があったとしても、企業が組織として人々の心の問題に入り込むことは難しいし、入り込むべきではないと考えます。
一人ひとりの心に寄り添うことができるのは、やはり様々な経験を積み、専門性を有したNPOではないかと思います。
そうした意味からも、ファミマこども食堂が各地のNPOとの連携によって、より良い取り組みになることを期待しています。