ブログ仙岩

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自然が大師匠と語る四代目江戸屋猫八

2014-07-08 05:53:42 | 日記
台風8号暴風波浪警報避難勧告のニュースで一時中断したが、今朝も猫八師匠のトークを聞いた。遠藤ふき子アンカーは80才で亡くなった3代目を紹介していたが、私から付け加えると、1921~2001年の本名岡田六郎さんは被爆者であるにも関わらず体を鍛えての長生きであったと思う。

昨日の芸を受け継ぐもう一つのことは親父の生きざまの人生観であった。そして今朝の結論は空気のようにあまり気にしていない自然の力、学びであった。

3・11の被災地を訪問したお話で、気仙沼に二人のいとこがおり震災後連絡が取れず、何とか1ヶ月後の4月交通手段を利用して出向き息子の子猫と物真似の芸を披露して、癒やしたが、その息子は私にないゴリラの鳴き声とか動物の物真似をした。そして、被災した人が息子の肩をたたき「親父に負けるなよ」と励まされ逆に元気をもらい、東北魂に感動したという。

牡鹿半島の小学校の教室では、芸が終わってから、大変だったねと言うと、きりっとした目つきに変わり、この経験がこれからの人生の土台になるからと締めくくり、合わせて3代目親父も愚かな戦争は二度としてはいけないと言い、この経験を土台として芸に身を捧げたと結び付けていた。

また、俺のまねをしてもダメだ、本当のウグイスのまねをしなければと、それで、山に行き鳴き声を聞いて芸をしてもしっくりこない、何か足りない。それはウグイスの鳴く姿を見ていないことに気づいたという。それからニワトリの姿、野山ではキビタキ、オオルリの観察、托卵の時鳥の鳴き声を披露した。パプアニューギニア極楽鳥はカラスの仲間、コスタリカ、今でも手作業のブータンにも出かけ本当の自然を学んだという。

最後に、息子子猫から学んだことは動物園に年に70回も行き、アフリカのシマウマなど動物の鳴きまねをしていることで私にはないこと、これが受け渡しで発展した芸であり、3代目から学んだ「決して諦めてはいけない」と結んだ。