ブログ仙岩

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医療・介護・被災の現場で生きる賢治の言葉

2014-07-16 06:10:11 | 日記
16日の今朝4時台明日へのことば「医療・介護・被災の現場に生きる賢治の言葉」宮沢賢治研究家吉見正信氏のトークを聞いた。

昭和3年東京杉並生まれ、大東文化大卒、雑誌社では米国の検閲に嫌気をさし、金色堂など文化圏、宮沢賢治にあこがれて、花巻女子高勤務、近道で5分で着く駅への体験で、室内でも凍りつく寒さの自然との共生が賢治の世界と気づいたという。

雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラッテイル・・・朗読後、

医療介護の資格を取るだけの講座でなく、賢治の人文・平和主義のユニークな感性をと始めたとき、3・11震災で、受講者から津波の言葉を使わないで欲しいと言われたという。自分の苦しみではなく、世の人の為に悲しみ涙を流すことが、賢治の自然への愛と心の福祉である。山を削って仮説を造った自然破壊、賢治は山に向かって畑を作る許しを請うたと。

60年の賢治の研究から、開拓で自然がなくなり、IT産業で生活が豊かでも、人道主義の心がなくなった。木には木の心があるように、平和と環境に優しい心を持つことがこれからの生きる道と結んだ。