休日、安田川の鮎を食す。鮎のシャクリ漁の名人である従兄弟が捕ったものだ。
先日も書いたが、この鮎は内臓の苦味が実に奥深い。良質な川苔を食み育った鮎独特の苦味が何ともいえない。
只、この味を分かる人は少ないだろう。
とは云いながらも、かって私がこの川沿いで育った頃に比べると数段味が落ちた気がする。
子どもの頃、春先から秋にかけて川辺は遊び場だった。川原は石や砂利で何処までも歩け、中州は「しゃしゃぶ(これはグミの原種か)」や「イタブ(無花果の原種?)」を採り、冬の河原では柳の木を裂き虫の蛹を捕って焚き火に入れて食べた。
夏は、チチブや耳なし、鰻、鮎をとって遊ぶのが愉しみな日課であった。
今の子供達はそんなことをするはずも無い。川では、金つき(モリ)を使うことが禁止され、河原は葦が生え歩けない。
生活様式が変わり、川の生態系も変化し本来の清流は消えたであろう。
それでも、この川の鮎や殆ど取れなくなった鰻は美味い。この味だけは捨てがたい。
外に出ている長女が来たので、鮎を馳走する。美味しいと云うが、腸は残す。
これを食べなくて鮎の味が分かるはずも無いが・・・。
朝から、焼いた鮎を肴にビールを飲む。丁度鮎にも脂がのり始めた頃、淡白な身の味と腹の苦味が何とも云えん。
故郷の川辺を思いながら、至福のひと時を過す。
これを相棒の宏さんが見ると、悔しがるかも、涎を垂らすかも?
大丈夫、貴方の分は未だ冷蔵庫で眠っております。
先日も書いたが、この鮎は内臓の苦味が実に奥深い。良質な川苔を食み育った鮎独特の苦味が何ともいえない。
只、この味を分かる人は少ないだろう。
とは云いながらも、かって私がこの川沿いで育った頃に比べると数段味が落ちた気がする。
子どもの頃、春先から秋にかけて川辺は遊び場だった。川原は石や砂利で何処までも歩け、中州は「しゃしゃぶ(これはグミの原種か)」や「イタブ(無花果の原種?)」を採り、冬の河原では柳の木を裂き虫の蛹を捕って焚き火に入れて食べた。
夏は、チチブや耳なし、鰻、鮎をとって遊ぶのが愉しみな日課であった。
今の子供達はそんなことをするはずも無い。川では、金つき(モリ)を使うことが禁止され、河原は葦が生え歩けない。
生活様式が変わり、川の生態系も変化し本来の清流は消えたであろう。
それでも、この川の鮎や殆ど取れなくなった鰻は美味い。この味だけは捨てがたい。
外に出ている長女が来たので、鮎を馳走する。美味しいと云うが、腸は残す。
これを食べなくて鮎の味が分かるはずも無いが・・・。
朝から、焼いた鮎を肴にビールを飲む。丁度鮎にも脂がのり始めた頃、淡白な身の味と腹の苦味が何とも云えん。
故郷の川辺を思いながら、至福のひと時を過す。
これを相棒の宏さんが見ると、悔しがるかも、涎を垂らすかも?
大丈夫、貴方の分は未だ冷蔵庫で眠っております。