やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

コバネイナゴ?(富山市)

2018-08-28 22:09:18 | 昆虫類

夕方、庭に水遣りをしていると、アガパンサスの葉叢から、イナゴが飛び出てきました。

全体の感じはコバネイナゴ(翅は短く、腹端を越えない場合が多い)のようですが、一番下の写真のように、翅は腹端を越えています。コバネイナゴには長翅型のものもいて、一見しただけでは類似のハネナガイナゴとの区別がむずかしく、正確に同定するには交尾器などの詳細な観察が必要なようです。

私の子供のころ(60年ほど昔)、水田では至るところにイナゴがいましたが、現在では犬との散歩に30分ほど整備された水田の周りを歩いてもほとんどイナゴの姿を見かけません。水田に生きもの全般の姿が少ないのは、やはり長年にわたり農薬を使用してきた影響でしょうか?

ちなみに、ハネナガイナゴは『レッドデータブックとやま2012』では「絶滅危惧Ⅰ類」(戦前の砺波市での記録のみ)とされていますが、最近になり県西部で生息が確認されています(『富山県産無翅昆虫類および直翅系昆虫類(富山県の昆虫シリーズ第2号』参照)。

《庭で見かけたコバネイナゴ? 2018/08/25》

《庭で見かけたコバネイナゴ? 2018/08/25》

《庭で見かけたコバネイナゴ?(黄矢印は翅端、赤矢印は腹端) 2018/08/25》 

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ウスバキトンボ(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2018-08-28 06:45:13 | 昆虫類

早朝の公園で、ウスバキトンボが灌木にぶらさがるようにしてとまっていました。ウスバキトンボの成虫は水辺から遠く離れて飛び回り、日中はほとんどの個体が地上に降りず飛び回りますが、夜は草木に止まって休み、朝夕にも休んでいる場合が多いようです(ウェブサイト『ウィキペディアーウスバキトンボー』参照)。

お盆のころから、日中に、あちこちの道路や駐車場、広場などの上を群れて往復するように飛ぶウスバキトンボを見かけますが、残念ながら私の腕前ではうまく写すことができません。

ウスバキトンボを見かけると、子供のころ(関西の都会の下町)の遊びを思い出します。未舗装で自動車がほとんど通らない道路の上を往復するトンボの群れ目掛けて、30㎝ほどの糸の両端に5㎜ほどの小石を結びつけてそれらをキャラメルの包装紙でくるんだ仕掛けを投げ上げて、小石を餌と間違えて近づいたトンボの羽が糸にからまって落ちてくるのです。小さかったので、大きな子の見様見真似、成功率はよくなかったような気がします(この遊び、関西では「ブリ」と呼ばれたようですが、私はそのように呼んだ記憶はありません)。

ウスバキトンボの羽化について、10年前に、以前勤めていた所にあったコンクリートで作られた人工池(深さ20㎝ほど)で、1か月ほど毎朝勤務時間前に羽化殻を集め、水面からの高さや♂♀の割合などを調べたことがあります。2,000個ほどの羽化殻を調べましたが、結果をまとめるのをあきらめ、データが眠ったままです。やる気が出てくれば(やる気を出して)、何らかの形でデータを記録に残したいと思っています。 

《早朝、灌木につかまり休んでいるウスバキトンボ 2018/08/26》  

 《早朝、灌木につかまり休んでいるウスバキトンボ 2018/08/26》

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