ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

あの日 1995年1月17日

2017-01-17 06:54:22 | 自分史
 1995年1月17日(火)午前5時46分、兵庫県南部地震(M7.2、最大震度7激震)が発生。死者6,434人、倒壊・焼失家屋15万余棟。 当時、戦後最悪といわれた阪神・淡路大震災の始まりでした。

 今日であの日から丸22年経ちました。あんな激震クラスの地震では最初、地震などとはとても思えません。生半可な揺れではない、とにかくメチャクチャな揺れなのです。あの日もドーンという音が聞こえ、何か大爆発でも起こったのかと思ったものでした。

 2年前、断酒を始めて丁度1年3ヵ月。やっとアルコールが抜け切ったばかりの頭で地震当日の出来事を書きました。書き出すや、地震当日のことが鮮やかに蘇って、それがとても不思議でした。夢中で一気に書き上げたことを覚えています。

 今でも思い出すのは緊迫した周囲の空気と、何よりも奇妙に醒めていた自分の意識です。自分に起こったことなのに、自分は当事者ではない感覚です。当事者でいながら第三者のよそ者の目で見ているような、奇妙な感覚でした。目の前に危険が迫っているのに、その危険を認めようとしない正常性バイアスの真逆で、恐怖の感情さえも封じ込められた、とても冷静な目だったのです。だからこそ、地震直後の出来事を克明に覚えていられたのだと思います。

 息子たちと言葉を交わしたり、会社へ電話したり、ヘリコプターの爆音が喧しかったりで、この感覚はいつの間にか普通の感覚に戻っていました。今の私は、“醒めた頭で 醒めた目で” 物事をありのままに見ようと努めている毎日ですが、あの日の感覚こそその完成型ではなかったかと思えるほど不思議な体験でした。

 昨年も、熊本地震をはじめ台風による洪水被害など、各地で大災害がありました。大災害に遭った人は皆、おそらく同じような奇妙な感覚を体験したのではないか、と私は密かに考えています。ひょっとすると、大災害の被災者にしかわからない感覚なのかもしれません。とは言っても、当たり前のことながらこんな経験はしないに越したことはありません。


 今回は、2年前に書いた大地震当日についての手記を添付しました。是非、非常事態で私が味わった奇妙な感覚を共有してみてください。


アルコール依存症へ辿った道筋(その16)阪神大震災、地震の当日
私自身、経験したことのない大災害の現場に居合わせているという自覚はありましたが、日常とは全くかけ離れた、異質な世界となってしまった現実を、第三者のように醒めた眼で眺めていました。恐怖感も湧かず......



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コメント (3)
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