ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

回復させるには見放すしかない

2018-05-08 06:30:40 | 病状
 今、巷で話題になっているTOKIOのメンバー 山口達也氏のことです。報道からすれば、彼は明らかにアルコール依存症です。4年半しか断酒歴のない私ですが、同病のよしみで敢えてエラソウなことを言わせていただきます。

 私自身の体験とこの4年半の間に見聞きしてきたことから言えば、ここは周りの身近な人々が彼を冷たく見放すしかないと思います。そして、アルコール依存症専門病院で断酒を励行させて徹底した教育を受けさせることと、アルコール依存症者の自助グループに参加するよう仕向けることです。

 なかなか断酒できなかった人の多くが、本気で断酒に取り組む転機となったのは、身近な人から見放されたことだったと明言しています。私自身もそうでした。周りが下手に温情を掛ければ掛けるだけ却って仇となり、さらに周りを巻き込んで一層事態を悪化させることになりがちです。身近な人を共依存に誘うなど、アルコール依存症の真の怖さはここにあります。

 “断酒に3年 回復に7年” という言葉があります。人にもよりますが、断酒して1、2年は精神的に非常に不安定な時期です。断酒が軌道に乗るまで平均3年ほど必要ですし、飲まないでいるのが当たり前となるにはもっと年数が掛かるでしょう。

 この間、周りの人々は一定の距離を置いて黙って彼を見守るしかありません。薄情と映るかもしれませんが、こんな冷たいやり方でしか彼を救う道はないと思います。この点、契約解除とした所属事務所の決定は当を得たものと言えるでしょう。

 その一方で、患者本人には次のことをお勧めします。患者本人が断酒中に心懸けるべきはただ二つ、飲酒の代わりに何かにハマること、そして、たとえ何かにハマったとしても決して後にツケを残さないこと、これだけです。

 習慣化していた飲酒を止めた途端、無闇やたらに無聊に耐えられなくなります。これが “空白の時間” と言われる心理的なストレスです。断酒継続の鍵はこの “空白の時間” をうまく逸らす / 手懐けることにあります。

 つまり、時間との折り合いをうまく付けることですが、飲酒の代わりにハマった何かが後にツケを残すようでは元も子もありません。時間との折り合いさえうまくできれば、人生の立て直しも見えてくると思います。念のため。


『アルコール依存症の進行プロセス』については、こちらをご参照ください。


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