ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

これだからやめられないAAミーティング通い

2019-05-24 06:44:05 | 自助会
 常日頃女性って、どうして自分の気持ちをごく自然に言葉で表現できるのだろうと、その言語表現能力の高さに唯々舌を巻いてばかりいる私です。何の衒(てら)いもなく素直に言葉を紡ぎ出すのですから、これができずに難儀している身には悔しさで嫉妬を覚えてしまうほどです。

 何かにつけ「カワイイ!」などと、中にはあまりにスペクトラムの広い言葉を好んで使うところがやや難アリですが、ブログ記事にせよミーティングでの体験談にせよ、女性の語る話は私にとって良い刺激になります。今回は、そんなミーティングでの事例をご紹介します。

「スポンサーに、その日の自分の思いをLINEで毎日報告するように言われているのですが、いざ考えをまとめようとするとうまく言葉が出て来ないんです。
 人のことなら難なく(言葉で)表現できるのに、自分のこととなると全くダメ。しばらく寝かして置くとどうにか “言語化” できるのですが、・・・」

 スポンサーというのは、断酒歴の長い人が個人的に断酒歴の浅い人の相談相手になってあげ、AA “回復のプログラム” の実践を指導・助言をする人のことです。

 どうやら彼女のスポンサー、指導の手始めに自分の思いを言葉に託す “言語化“ を日課に課し、“回復のプログラム” のステップ4:棚卸しを実践させようと目論んでいるようなのです。

 ところで “言語化” を始めてみると、否応なしに味わうのが記憶・想起障害や思考プロセス障害です。喉元まで出かかっても言葉にならないもどかしさや歯がゆさ、考えが混乱してなかなかまとまらないなどというのがその症状です。今まさに、彼女はその真っ只中で足掻いているようなのです。

 これらの障害は、PAWS(急性離脱後症候群)という病名で一括りにされているものの一部です。断酒して3ヵ月後ぐらいから現われて長く続き、最も辛い思いをさせられる難儀な障害なのです。

 それにしても彼女の表現力のスゴさはどうでしょう。これら障害の真っ只中にあることをサラッとした言葉で見事に表現していました。

 このPAWSによる記憶・想起障害や思考プロセス障害について、体験談でこう話してくれた女性メンバーもいました。
「予め、こう言おうと思っていたことをうまく言い終えたためしがない。話している内にテンデンバラバラになってしまい、一体何を言おうとしていたのかわからなくなることがしょっちゅうです。・・・」

 これを聞いて、思わず私は膝を叩いてしまうところでした。私ならグダグダ言うところを、その女性はかくもスッキリ言葉にしてくれました。

 遺伝学的にいえば、女性は性染色体がホモ接合体であることがヘテロ接合体の男性とは違うのですが、これが言語表現能力の差となって幼い頃から現われているようです。2、3歳頃の女児のオシャマで口達者なこと、同じ年頃の男児と比べてみれば雲泥の差があること歴然です。

 “三つ子の魂 百まで”
ちょっと筋違いかもしれませんが、この法則は言語表現能力の男女差にも当てはまるのではないでしょうか。



ランキングに参加中です。是非、下をクリックして順位アップに応援お願いします!
クリックしますと、その日の順位が表示されます。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ
    ↓      ↓
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする