ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

続、“エール” でキラリと光る言葉たち

2020-10-27 06:19:56 | 雑感
 NHK朝の連ドラ『エール』、第19週の先週金曜日に再びこんな名言に巡り会えました。

  “どん底まで落ちて大地を踏みしめ
    共に頑張れる仲間がいて
      初めて希望が生まれる”

 いい言葉は、それだけで心に通じるものです。下手な説明など要らないと思うのですが、その出て来た経緯(いきさつ)を少しだけ述べておきます。

 戦時中、戦地に赴く人々への応援歌のつもりで作曲した自分の歌が、結果、彼らを死なせてしまったというに自責の念に苛まれていた裕一。しばらくは、仕事が手に全くつかない状態でした。

 その彼が、再生と鎮魂の思いで取り組もうとしたのが『長崎の鐘』です。原作者に教えを請うべく長崎の “如己堂” を訪れたのですが、原作者の永田武は自分で見つけるしかないと突き放します。

 途方に暮れていた裕一に助け船を出したのが永田の妹ユリカ。彼女の案内で巡り会えたのが、板に書かれた “どん底に 大地あり” という言葉、それと丸太4本だけで組み立てられた鐘楼の大きな鐘でした。

 板書きの言葉は、原爆被災直後に永田が奮闘した臨時救護所跡に残されていたもので、瀕死の負傷者たちに囲まれた中で生まれた言葉。大きな鐘は、被災した教会の瓦礫の中、奇蹟的に無傷で埋まっていたもので、仲間と共に力を合わせ頑張って掘り起こした鐘です。

 これら二つが裕一に啓示を与えてくれました。“希望” という言葉です。それを報告しに “如己堂” に行ったとき、永田の語ったのが上の言葉でした。そして、

「希望を持って頑張る人に、“エール” を送ってもらえんとですか?」と餞(はなむけ)の言葉もくれたのです。

 私が心を打たれたのは、“どん底まで落ちる”、“共に頑張れる仲間”、“希望” という三つの言葉のハーモニーでした。

  “どん底まで落ちる” はアルコール依存症者の “底着き” と同義ですし、後の二つもAAの “仲間と共に”、“希望” という回復に必須なプロセスに共通していると思ったからです。

 肉体的にも精神的にも “どん底まで落ち” なければ “アルコールに無力” などはわかりませんし、“共に頑張れる仲間” がいてこそ飲まないでいられるのです。そこに初めて生きる “希望” も湧いてきます。

 励ましの言葉には、やはり共通項があります。名言というのは、いつでも人生の応援歌なのですね。



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