職業柄なのか看護師には話し好きの人が多いようです。
先日、食道がんの定期検診のため採血を受けたのですが、
担当の看護師さんと採血中こんな世間話をすることになりました。
話のきっかけは、血をサラサラにするバイアスピリンでした。
ここ20年来、私がこの薬を服用していたため、外科医が出血傾向を心配し、
食道がんの手術実施を断念したという経緯を話し出すと、・・・
「今でこそ、発生頻度の低い手術の危険性についてもちゃんと説明する
のが普通ですが、昔の説明と言ったら、手術のいいところぐらいしか
言わなかったんですよ。・・・医療の世界はすっかり変わりました」と、
担当の看護師さんがうまく引き取ってくれました。
「その点で言えば、新型コロナワクチンについてはやや問題だったかもですねぇ。
今でも、新型コロナワクチンの危険性を声高に誹謗中傷する人がいますが、
そもそも、あのワクチンの開発については緊急避難的なところがあったので、
安全性評価について見切り発車した側面があったとしても仕方ないでしょう。
少なくとも、圧倒的多数の人が感染しないで済んだのですから、
誹謗中傷するというのはさすがに行き過ぎだと思いますけどねぇ?!」と私。
「そうそう、世の中、いつも反対する人がいるものですよね。
それについて私はこう考えているんですよ。
人って、自分と考えの同じ人もいれば、まったく正反対の人もいます。
自分と考えの同じ人は精々半数しかいない、と私は常々考えるようにしています。
そうするとね、たとえ自分と考えが違う人がいてもそれは当たり前、
と思えて来るんです。腹も立ちませんしね」と、担当の看護師さん。
世の中、旗幟(賛否)を鮮明にしなければならない事案は
いつでも現われるもの。
それぞれの事案ごとに、自分と同じ考えの人は半数しか期待できないとなれば、
事案が10あったら、人々の組み合わせも10通りになりかねません。
民主主義の最も難しいところはここにあり、物事を決定するには、
いかに多数派形成に成功するかが重要なのです。
「なるほど、“十人十色” の意味合いと心の処し方ですか。
わかりやすいですね」と、感心しきりの私でした。
人は、自分の考えと同じとは限りませんし、思い通りにならないのも普通です。
彼女の話は、そんな場合の心の処し方をサラッと言い得て妙でした。
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