私の糖尿病歴は20年。初めて糖尿病と診断されて以来、通院はずっと県立病院一筋でした。
「いい状態で安定しています。この状態ならご近所のクリニックでも大丈夫です。一度、ご近所のクリニックへ転院を考えてもらえませんか? この病院は、もっとひどい状態の患者さん向けなので、・・・。」
20年も通院を続けていたのに去年の10月、主治医の上の一言で近所の内科医院へ転院となりました。病院側からすれば、これを “逆紹介” と言うそうですが、私は目出度く “終診” となったわけです。
主治医からは転院先への紹介状が託され、それには私の病歴や、使用中の薬剤と使用方法(用法・用量)など詳細が書かれてあったはずです。その紹介状を持って、私は転院先の O 内科医院へ初診で行きました。
さて、その転院先の O 内科医院へは、初診を含めこれまで4回受診しています。
私の病状は安定していますから、県立病院での通院は、3ヵ月毎に検査用採血と診察それぞれ1回ずつで済んでいました。が、診療所で処方できる薬剤は最大でも30日分なので、O 内科医院には最低でも月に1回の通院が必要となります。
O 内科医院での初診時、血液検査と診察は県立病院と同じ手順でお願いしたいと、私の希望を伝えました。つまり、予め血液検査を受け、その結果に基づいて診察を受けるという当たり前の手順です。
その希望通りに O 内科医院でも、検査用採血だけの日と、処方箋を受取る通常再診の日をそれぞれ別に設けてもらいました。
その結果、県立病院とは随分違う医療費の請求を受けています。
それぞれの領収書から、県立病院での年間医療費の実績と O 医院での年間医療費の予測を以下にまとめてみました。
【県立病院での年間医療費】
血液検査だけの日(年4回)・・・・・・1510円×4回=6040円
通常再診の日(年4回)・・・・・・・・・・・440円×4回=1760円
年間医療費計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7800円
【O 医院での年間医療費予測】
血液検査だけの日(年4回)・・・・・・・2560円×4回=10240円
通常再診の日(年12回)・・・・・・・・・1480円×12回=17760円
年間医療費予測計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28000円
何と O 医院では、県立病院よりも年間20000円余も高くつくのです。O 医院の領収書を見ると、検査用採血だけの日と通常再診の日は共に、医学管理料を含む再診料(基本手数料)が1062円共通して請求されていました。
恐らくは、この基本手数料が県立病院との大きな違いなのです。今回の表題は、こんな事情を揶揄してみた次第です。
基本手数料と言ったら、薬局でも毎回発生します。院外処方の場合、調剤技術料と薬剤管理料という基本手数料がそれですが、ここではこれ以上敢えて触れません。
以上のように問題は、採血だけでも請求される基本手数料にあります。
せめて、検査用採血の日だけでも基本手数料を免除するよう交渉するつもりですが、さてどうなることやら。
あるいは折り合い策として、再診日に採血も診察も同時にというのもありそうです。検査結果は翌月の再診日まで持ち越しとなりますが、安定している私の病状なら問題なさそうです。
ところで、“逆紹介” で転院先とトラブルになった場合、元の病院にすんなり戻れるとは限らないそうです。
元の病院に再診扱いを希望しても、紹介状ナシの初診料5000円を請求され、挙げ句に改めて転院先を紹介されるのがオチだとか。“終診” にはそんな意味もあるそうです、ご用心!!!
ランキングに参加中です。是非、1日1回下をクリックして順位アップに応援お願いします!
クリックしますと P 加算され、その日の順位が表示されます。
いつもプロの目からの意見だな!と参考になること多々です。
同感でなんで~って感じで医療機関に出入りしています。無知な高齢者ですので・・・。
脂肪肝は、お酒と運動不足でなるもの。
私も以前は、ピカピカの脂肪肝でした。
上の二つを改めれば時間はかかりますが、
きっと治ると思います。
医療費の算出根拠は、すべて法律で決められたものですから
医者に文句を言っても無駄です。
医療上のカラクリを理解した上で、
患者側は、少しでも無駄をなくすよう工夫するしかありません。
私の場合、節約できるのは年間4000円余だけになりそうです。