9月下旬、遅めの夏休み2日目はこちらを利用することに。他に用事もなかったので自家用車を使っての訪問も、予想外
に時間を要し、お店への到着は14時25分を過ぎてしまいました。看板がOPENとなっていることを確認し入店する
も、怪訝な面持ちの店主さんと目が合ったので「あれ、もうお終い?」と聞くと「まだ、14時30分になってないよ。
うち、早仕舞いする程余裕ないし。」とニヤリ。その後、3人が来店し14時29分に閉店となりました。

大ラーメン、大蒜。大豚入りも販売中だったので、店主さんが食券を引っ繰り返し「ノーマルで良いの?」とのお誘いも
朝から風邪の引き始めのような症状があったので初志貫徹。
最初に、野菜と大蒜と豚が入ってスープが注がれたサブ丼が提供されました。

スープは醤油の存在感の大きさが伝わってくる漆黒の見た目。

醤油によるきつめの塩気とそれを包み込むような液体油の存在が一気に口の中に広がるも、豚出汁に因るとコクもしっか
りと感じられるので、二度三度とレンゲを上下させてしまいました。

少し水分を含んで、時間が経過してから辛味が表れてくる大蒜。

野菜は瑞々しさが残る茹で加減でキャベツの芯の強めの食感が印象に残り、口に入れると大きく咀嚼音が響きます。一旦
スープに深々と沈めてから麺と一緒に食べると味に変化が生まれ、飽きずに食べられました。

豚は3つ。

周囲に脂身を従えた中心部の赤身は、しっかりと噛み切ることを要求される力強さがありながらも、適度にサシが入って
いるので、固いとは思いませんでした。

脂身はもちろん、プリンっとした赤身にもハリを感じる豚。

トロッとした脂を纏った端豚は、かぶりつくと筋繊維に沿ってサッと裂ける肉質でした。

遅れて配膳された麺丼には大蒜が添えられて。

一目見ただけで美味しそうと思わせる、幅厚み共に豊かな麺。

スープを吸って表面が滑らかになった飴色の麺はゴムマリのような弾力。モチモチ感と併せて2つの魅力を同時に味わえ
るものでした。以前教えてもらった「打立ての麺」の話を思い出しながら口に運びました。

19分程で完食。体調面に一抹の不安も食後は、豚入りにしても大丈夫だったな、というのが感想。少しの間、後片付け
に忙しい店主さんと助手さんに話し相手になって頂いてから、退店しました。
