12月中旬の平日夜のことです。退勤間際に急遽仕事が舞い込んだことで、1時間30分程サービス残業をしてから、早仕舞いに怯えながら20時07分に到着すると7人の行列。臨時営業なので暇
を予想、という公式Xの告知に反して、なかなかの混雑具合。そして、並び中の20時21分に店主さんから麺量の確認があってから、直前に麺上げが始まっていた20時29分に後方の2人と共に
入店し、20時32分にラストロットの一員として注文の品が配膳されました。
なお、20時20分に柏の葉時代からのベテラン女性助手さんによって、店頭の看板の表示が「CLOSED」に変えられ、閉店となりました。
ラーメン大(限定③ニボフクロウ)、野菜大蒜脂+豚増し。
麺。
8分弱の茹で時間だった麺は、1分強を要して7つの丼に割り振られました。
加水率高め故のなよやかな麺肌で、全体的にはしなやかさを帯びて喉越し滑らか。
卓上の一味唐辛子、七味唐辛子、胡椒、黒胡椒を。
グッタリと頭を垂らした、甘みが引き出された野菜はスープと脂をがっちりと抱え込んで。
豚。この日も豚増しを購入出来ました。
ほぼ赤身で、舌の上でフレーク状に崩れた豚はパサつきなく。
ふんわりとすらする舌触りの赤身で構成される豚。
箸で触れただけで崩壊してしまう、ホロホロとした食感の赤身。
トロトロの脂身と同じ位に軟らかな赤身。
流れ出す一歩手前のような甘い脂身がたっぷりの豚。
スープ。
初めから煮干しの風味がしっかりと感じられ、てっぺんに振りかけられた粉末を脂ごと沈めると、さらにその味と香りが強化されるも、過ぎることもえぐみも無く。
いつもの穏やかな表情の味わいに、その邪魔をしない、もう1つの旨味の層が加わったように思いました。
甘さとしょっぱさが共存する味わいの背脂。
カリカリとして、辛味よりもさっぱりという印象の強い大蒜。
シャキシャキとした歯触りのものは清涼感を、終盤しんなりとしたものはスープに深みを与えて。
煮干粉は固形脂にも振りかけられて。
およそ14分で完食し、片付け作業中の店主さんに、今回こそ本当の年末のご挨拶を済ませ、退店しました。