ビバ☆スタビライゼーション

身体機能の向上を目指して

身体に正しい刺激を与えましょう

2009-10-22 | トレーニング
昨日は帰宅後40kgケトルベルスイング。

40回×8セット。

スタビライゼーションに惚れ込み、トレーニングをスタビライゼーション一本に絞っていたので重量物を扱うのは久々です。

前回は重さに身体が慣れていないため上半身はケトルベルのコントロールうんぬん以前の状態でした。
下半身の大きな筋肉を使ってケトルベルを扱う以外に手は無い感じでした。
それが結果的には良かったと思います。

それに対して今回は上半身を無理に使ってケトルベルをコントロールしようとしている感じがありました。
身体が重さに慣れきて、間違った方法でも扱えるようになってきた弊害が早速出ました。

全身を協調させて働かせること。
下半身で生み出された力を上半身を介して末端までロスなく伝えること。

いかにして力を生み出すかというのは別の機会にゆずるとして、
スポーツの場面でも、日常生活の場面でも、全身を協調させ、力を効率良く末端に伝えることは非常に重要です。

では、どのようなトレーニングを行なえばそのようなことが可能になるのでしょうか。
答えは、全身が協調して働かなくてはいけない状況を作り出してトレーニングをするのです。
末端にロスなく力を伝えなくてはいけない状況でトレーニングをするのです。

身体は与えられた刺激に対して正直に反応します。
ですから正しい刺激を身体に与えなくてはいけません。

スタビライゼーションではアライメントを保持することにより、全身が協調して働きます。
アライメントは、主働筋だけでなく補助筋群も働かせなくては保持できません。
また、アライメントの崩れを修正していくことにより、身体の状態の、イメージと実際の差異を修正し、正しい身体操作を身体に覚え込ますことができます。

ケトルベルも重心が身体の末端よりもさらに先にあるため、身体の協調性が求められます。
また振るという動作により、筋肉ではなく動作そのものを鍛えることが出来ます。

逆に、身体は間違った刺激を与えれば間違った答えを返してきます。

アライメントを無視して、スタビライゼーションの真似事をしていれば身体は協調して働かなくてもよいのだと判断し、協調して働くことを止めてしまいます。
アライメントの崩れをそのままトレーニングを行なえば、イメージした身体の状態と実際の差異は永遠に埋まることはありません。それでは正しい身体操作を身につけることも、効率的なフォームを身につけることも到底できません。

ケガの危険性があるからと、フリーウエイトを避けてマシントレーニングばかりをしていると、身体はバランスを取る必要は無いのだと判断してバランスをとることを止めてしまいます。
筋肉を効率よく鍛えるためにと、ターゲットを絞った身体の連動性を無視したウエイトトレーニングばかりを行なっていると、身体は連動して働かなくてもよいのだと判断して、連動して働くことを止めてしまいます。

安全に配慮したトレーニングの結果、スポーツの現場や、日常生活においてケガのしやすい身体を作り上げてしまい、効率を考えたトレーニングの結果、非効率的な身体の使い方を身につけてしまうのです。


正しい結果が欲しいのならば、正しい刺激を与えるしかありません。