黒鉄重工

プラモ製作、旅行記執筆をやっています
同人誌通販始めましたhttps://603kurogane.booth.pm/

SLフェスタとポプサミをハシゴする 中編【2016/10/22】

2017-10-17 23:52:49 | 鉄道撮影記

大井川鐵道のSLフェスタはSLの居ない昼間は暇になってしまいますのでその間一時離脱して、同日掛川市で催されているかけがわポップカルチャーサミット(通称ポプサミ)というのに来てみました。アニメ系のイベントですね。
なんでまた掛川でって感じはしますが。

会場は掛川城の敷地内でして、掛川駅から行くとお城までの駅前通りを通ることになります。その道路がなんだか痛々しいですねぇ。
イベントの一環で痛車を飾っているのですね。



トヨタ セラにボーカロイドのGUMIのラッピング。
セラは1990年代に販売された車で、従来高級車にしか付いていなかったガルウィングドアを量産車に実装したのが特徴です。
窓ガラスの面積がやたら広く天井にまで届いているので、夏になったら温まっちゃっていいですねぇ~。きっと蒸し焼きだ。
ラッピングは全身に貼られていて、気合は今回の中で一番だったんじゃないでしょうか?



ホンダ エブリィの諏訪姫。
諏訪姫はいいぞ。



ダイハツ コペンのエイラーニャ。エイラーニャもいいぞ。
コペンは一度乗りましたがクッソ狭かった印象しかないです。運転してみたら感じも変わるんでしょうかね?



スバル インプレッサのバルクホルン。
青い車体に金ホイールのインプがやはり落ち着きます。



トヨタ プリウスのガルパン。

他にも色々ありましたが痛車はこんな感じでした。

この後は三の丸広場で行われる三木眞一郎さんと吉岡亜衣加さんのトークショーを見物。
三木さんは「ああ本物だぁ、イケメンやなぁ」という風に勝手に感動しとりました。吉岡さんは最初誰だか分からんかったのですが、薄桜鬼の主題歌を歌った人だと聞いて思い出す。
薄桜鬼はたまたまテレビを点けてた時にやってたアニメを何話か見た程度でしたので、2人の接点が薄桜鬼だったこともあってその話題の時はついていけず。ただ分かる人たちからは歓声が聞こえてきました。



別にも会場があるとかで、大日本報徳社の大講堂に来ました。ここでもトークショー会場になるんだそうな。
でもこれ、ただの建物じゃないというか明治時代の雰囲気がします。基本的に日本建築なんですが、2階なんかは洋風の意匠が取り入れられていますね。
調べたら1903(明治36)年竣工だそうで、やはりただ者じゃないなと。ここはまた機会を見つけてゆっくり見て回りたいです。



ら、来夢先輩じゃないですか!でも横にあるバイクはホンダ・・・。カワサキは手元になかったんだろうな。
ばくおん!のトークショーがこの後行われるとのことだったので、それに合わせたやつでしょう。
ばくおん!トークショーは魅力なので、後で聞きに行くことにしました。



トークショーまでの間、掛川城を見てみることに。ここに来ること自体随分とご無沙汰でしたからね。
まずは二の丸御殿から。
御殿の建物は意外と現存例が少なく、掛川城の他には二条城、高知城、川越城の4箇所のみ。極めて貴重な例と言っていいです。
掛川城の二の丸御殿は地震で倒壊した御殿を1861(文久元)年に再建したものです。



三の間。
城主と家老に用のある場合に通される部屋。だいたい用事はこの部屋で済ませるそうな。
壁に掛けられている着物は打ち掛けです。



建物の造りは書院造です。現代まで続く和風建築の基本です。



謎の天井。
たぶん裏にニンジャが隠れている。



畳張りで庭付きの側が城主などが過ごす表側だとすると、御殿の裏側は家臣などが過ごすところです。
ここは勝手口でしょうかね。
床は板張りで窓も少ないので部屋は暗く、ずいぶんと差別化されているのだなという印象でした。



家臣側の区画には資料なども展示されています。
これは車長持という収納用の木箱。名前通り車輪が付いていて、転がして移動することが出来ます。キャスター付き収納箱の先祖ですかね。
便利だったわけですが、1657(明暦3)年に江戸で発生した明暦の大火で、みんなが一斉に車長持を転がしながら避難したため路上が車長持で溢れて避難が妨害される事態になりました。ちなみにこの明暦の大火は史上最悪の火災のひとつで、少なくとも3万人が焼死してしまったと言われています。
この車長持が被害拡大の一因になったことから、以降江戸、京都、大阪といった大都市では車長持の製造や使用が禁止になりました。
その後普及した長持が、竿を通してから担いで運ぶ形のものでして、この時の竿が後のタンスの数え方の由来になったというのは有名な話。
一方、地方では引き続き使用できたのでこのように残っているわけですね。



大目付の部屋。
大名を監察して謀反を起こさないか見張ってる仕事。

二の丸御殿はこんなところです。



十露盤堀。形がそろばんに似ているからというのが由来だそうな。本当のところは分かっていないのが実情。



当時の掛川城はこんな感じでした(適当



天守閣へ討ち入りします。
天守閣は1854(安政元)年の地震で倒壊して以来再建されていなかったのですが、老婆の1億円の寄付がきっかけで再建の動きが始まり1994(平成6)年に竣工。
復元天守では初めて木造での復元がされました。ただしこの復元は設計が似ているとされる高知城の天守をもとに推測によってなされた部分が大きいという点には注意。



中は博物館チックにされておらず、ちゃんと天守閣になっています。



最上階。
ちっちゃいんですが、まあ身の丈にあった大きさなんじゃないかな。



掛川駅の方向を見る。

二の丸と天守を見たらいい感じに時間が潰せたので大講堂に戻ってばくおん!トークショーを聞きに。
ゲストは佐倉羽音役の上田麗奈さんでした。
最後まで話を聞き終えたら、再び新金谷駅のSLのフェスタ会場へ戻ります。


後編へ→