黒鉄重工

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【スヤタ】1/24 戦国の三四郎・組頭・足軽【プラモデル製作】

2023-06-23 21:49:36 | スケール模型製作記
今日は色物というか変わり種というか、スヤタという中国の新興プラモメーカーが世に送り出したキットを作ります。
「戦国の三四郎」というシリーズの組頭と足軽のプラモデルです。中国のメーカーが日本の侍のプラモデルを?そもそも侍のプラモデルが珍しいです。日本市場を念頭に置いたプラモデルなんでしょうか。箱絵も時代的なイラストが彩られています。怖いもの見たさで買いましたが、パッケージを見ただけでわくわくしてきます。
キットは組頭と足軽の2種類があり、それぞれ2体入りです。後々、国衆や大名なども出てくるのかなと期待していましたが、今のところ侍はこれだけです。


パッケージの注意書きには怪しい日本語。最近はもうわざとやっていても驚かないですが。


これは足軽の成形品です。着色済み、圧着式組み立てです。しかも関節は可動します。
肌色は人形の素体で、組頭・足軽共通です。武器のランナーも共通です。
黒で成形された甲冑は組頭と足軽で差別化されています。組頭の方が豪華な甲冑です。また、黒の他に赤で成形された製品もあります。赤の侍だと赤備えのようで強そうですね。


人形は全部で4体いる計算になりますが、3体だけ使って残り1体は他の作品で使えるように温存しておきます。
さてまずは顔面から作ります。肌色は成型色を活かして無塗装として、目や口などの各パーツを塗ります。目には隈取で黒目無し、麻呂眉でケレン味を付ける方向で進めます。加えて組頭は隈取を増やしていて、階級の違いを表します。


人形の素体が完成しました。肌色以外は適宜塗装しています。
関節の可動範囲はまあまあ標準的です。各部に開いている角穴は甲冑を着けるためのものです。
接着剤不要の圧着式の組み立てですが、圧着の嵌合は中の下というかんじ。まだまだです。
人形がむくむくと出来上がっていくさまは作っていて楽しいものでした。


甲冑は艶出しのために塗装しました。3体分塗るのでまあまあ大変。


足軽に甲冑を着けるとこんな感じ。手には槍、刀、火縄銃など各種武器を持たせることができますが、確実に保持させるには接着剤が必要です。
人形はこれで完成とします。


人形だけ作っても持て余してしまうので、地面もこしらえてちょっとしたビネットにしてしまいましょう。
ホームセンターで買ってきた木の幹の輪切りを台座にします。これは輪切りを皮付きのまま商品として売っているものです。円形や矩形に整形されていないので、切ったまんまの素朴な味わいが好きです。
この台座に地面を作ります。タミヤの情景テクスチャーを塗り、その上にシーナリーパウダーを振りかけます。


シーナリーパウダーを固定させるためにボンド水を掛けます。ボンド水は木工ボンドを水で溶かしたものです。


シーナリーパウダーにボンド水をそのまま滴下してもシーナリーパウダーがダマになってしまい汚くなってしまいます。なので、事前に水を霧吹きで噴霧してシーナリーパウダーを湿らせます。そしたらボンド水を滴下するとうまく定着します。


ボンド水乾燥後はこうなります。


ちょっとさみしいので、情景テクスチャーの草とコースターフを盛り付けて草地にします。地面はこれで完成とします。


人形に武器を持たせます。足軽にはそれぞれ火縄銃と槍を与えました。


組頭には大太刀を与えます。前述の通り武器は接着剤で固定しています。
そして人形の足を接着剤で固定すれば完成です。


組頭と彼を護衛する臣下の足軽という設定です。さながら戦国時代の合戦場の雰囲気なのです。


スヤタは新興メーカーらしく着眼点が面白く、刺さる時は深く刺さるキットを出してきます。やりたいことに対してまだ技術が追いついていない感はしますが、伸びしろの多いメーカーだと思います。最近はあまり見かけないですが、今後も刺さるプラモデルの開発に期待しています。

完成品はギャラリーにて。

<使用塗料>
上着:N21グランプリホワイト
下着:N85セールカラー
髪:N12つや消しブラック
顔隈取:H13つや消しレッド
甲冑:N55ミッドナイトブルー
甲冑紐:N56ミディアムブルー
スネ:N84マホガニー
草履:H59サンドイエロー
火縄銃:N47レッドブラウン
火縄銃:N18黒鉄色
大太刀・槍:N8シルバー
地面土:情景テクスチャー・土ダークアース
地面草:情景テクスチャー・草カーキ

 
 
 


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