黒鉄重工

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ヒロサワシティの保存車両見学 中編【2018/3/10】

2020-10-26 20:03:21 | 鉄道撮影記
ザ・ヒロサワ・シティに静態保存されている鉄道車両を見に来た話をの続きです。
これは元キハ30形こと関東鉄道キハ100形102号です。前回の101号は国鉄時代に塗られていた朱色の首都圏色に塗られていますが、これは関東鉄道の前身の常総筑波鉄道時代の塗装だそうな。


ちなみにこの日はヒロサワシティの梅まつりがあって、車内も公開していました。通常営業日では車内は閉まっていると思います。


キハ100形の車内。模型クラブか何かが鉄道模型を走らせていました。


運転台。


もう1台はそのまま。キハ30は通勤気動車という特異な車両分類で、全席ロングシートなのです。大都市圏から伸びる非電化路線の通勤輸送に使われてきましたが、それらの路線は軒並み電化されてしまったので活躍の場が無くなってしまい、通勤気動車という分類も事実上絶滅しています。


次はEF81。こんなところに扉がドンガバチョと開いています。


機内はなんとがらんどうでした。台車のバネが微妙に浮いているように思えたのは、電気機器が撤去されて車体重量が軽くなっていたからかもしれません。


運転台。計器周りは新しい物に交換されている?


助手席(?)側。後付で追加された機器類が長年の運用を語っています。こういうのは年輪みたいなもので、私は好きです。どれが何の役割があるのかまではあまり関心ないんですけども・・・。


続いて北斗星の24系客車をば。これはオロハネ24形です。
化粧板が木目調なのが、上質感を出していますね。


ここはB寝台「デュエット」の下段部屋です。オロハネ24はA寝台・B寝台の合造ですが、デュエットだけの間取りの客車もあり、デュエットが編成中では最も多い種類の部屋でした。
しかし2人で過ごすにはちと狭いかな。特にベッドの部分はベッド同士の間の通路よりも天井が低いです。これはこの位置に上段部屋のベッドがあるため。デュエットは上段と下段を互い違いに配置することで定員を捻出する設計になっています。


こっちはデュエットの上段部屋。入ってすぐに階段があってそれを登るとベッドにたどり着けます。部屋は下段よりもきもち狭いように感じます。


高さがある分車窓の眺めが良いのと、隠れポイントとしてこの写真の後ろ側に位置するところに大きな荷物置き場があります。これは客車を貫く通路の真上にあるものです。なので下段よりも部屋が散らからずに済みそうです。ただし荷物を上まで持ち上げないといけないので、重いスーツケースとかだと大変だったでしょうね。


A寝台「ロイヤル」です。デュエットよりも随分広いですがこれで1人用です。北斗星では最上級部屋となります。前回も書きましたが、構造上揺れや騒音の少ない車体中央に部屋が配置されている点も、最上級部屋への配慮が伺えます。
洗面台、シャワー、トイレが室内に完備されているため、この部屋の中に引きこもって上野~札幌を乗り通すことも可能です。実際には食堂車に行くことになるでしょうからそうはならないと思いますけど。
この豪華さはアメリカの大陸横断鉄道の上級部屋や役員用のビジネスカーと似たようなものを感じます。いいですね。これは乗ってみたかったなぁと今更羨んでみます。


ベッド以外の腰掛け、展開式テーブル、テレビ、内線電話まであります。
内線は食堂車と繋がっていて、パブタイム中にルームサービスを頼めるのだそうな。
左奥にはシャワートイレといった水回りがあります。


食堂車スシ24形です。まあ普通。


こちらが厨房。


厨房の裏を通る通路です。


ロビーカーのオハ25形です。24系寝台車なのに寝台を表す「ネ」の記号がない変わった客車です。
窓の方を向いたソファーや腰掛けが余裕を持って並び、寝台客車譲りの高い天井が開放的です。ここでくつろげたら何時間も居着いてしまいそうです。アメリカの大陸横断鉄道にもこういったラウンジカーやドームカーが連結されていましたが、それに近いものです。
従前の通り、この客車には定員が無いです。東京~北海道を夜通し長距離移動する乗客が自席の寝台以外でくつろげるように誂えられた客車で、このロビーカー自体は運賃や食事代といったお金を生みません。そのせいか、あまり登板機会は無かったようです。北斗星が臨時列車化した後、連結されるようになって注目を集めた記憶があります。


最後はオハネフ25形です。豪華寝台列車となるべく大改造された客車が多い北斗星の中で、これは比較的原型の24系の姿を留めた客車です。
寝台は昔ながらの開放2段寝台が8区画。


いわゆる典型的なB寝台。
うんうん、生徒会の一存だね。


御存知、通路の折りたたみ式腰掛け。アムトラックやVIA鉄道にも欲しい。


車掌室。この丸いやつは手ブレーキ・・・?


続いて7000形マリンライナーはまなす。
座席が全て撤去されて場末のゲーセンと化していました。なお筐体は鉄道施設ではおなじみの電車でGO!。



運転室の後ろの側窓の大きいところは、ロングシートのソファが並んでいます。これは現役時のままですね。
運転室後ろという特等席の座席をこの配置にするのはあまり見たことがないですね。逆に最後尾に連結される展望客車だとよくある配置ですが。


運転台。ダッシュボードがクソ広い。


もう1台の車内は場末のデパートの屋上と化していました。ゲーム筐体や遊具の保存も狙っているんじゃなかろうか?


ケバい色使いの新幹線や国鉄特急。JNRのロゴが左右反転しているのは商標対策?と思いましたが、反対側は正常だったので単純ミスと思われ。


EF37くん。そんな電気機関車はおらぬ。奥の緑帯のやつは山手線だと思います。

というところで今日はここまで。


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