今回は垂直離着陸機のF-35Bを作ります。キットはハセガワ製のものを選択しました。まだ発売されてからそんなに時間の経っていない最新キットです。
コックピットの過程は飛ばしてしまいます。
F-35で面倒なのが空気取入口の塗り分けです。取り入れ口の内側は白で塗りますが、口の先端は灰色の機体色で塗ります。これが1点の部品になっているのでマスキングして塗り分けてやります。
が、塗り分けの境界は奥まったところにあります。しかもF-35の空気取入口は大きく湾曲した形状を持っています。これはエンジンファンが空気取入口から露出してレーダー反射面積が増えないようにするためのステルス技術なわけですが、プラモデルを作る上では厄介です。
結局の所、最初に空気取入口を白で塗って、乾燥後に白く残すところをテープでマスキングしました。そして組み立てて機体に組み込んでいきます。その後機体色で塗ってやり、最後にマスキングテープを剥がして塗装完了となります。
テープは奥まった位置にありますが、ピンセットを使えば剥がすことは可能です。
機体前部に垂直離着陸用の巨大扇風機があるので地味に部品が多いし組み立ても複雑。組み立てる前に塗るべきかを考えて進めていく必要があります。
主脚庫等の白い部分は先に塗ってしまい、その後マスキングゾルで覆い隠します。
機体塗装前。コックピットが後ハメできるのは嬉しい点です。
離陸状態で飾ることを考えていたので、フラッペロンはやや下げた状態にしました。
機体色を塗装しました。その後、ステルス機特有のギザギザ模様のRAM塗装のためのマスキングをします。ハセガワのキットにはRAMのデカールが付属しているのでもちろんそれを使うのですが、一部(主翼前縁、空気取入口先端、機首、垂直/水平尾翼)にはそれが何故かそれが無いので、塗装で補ってやる必要があります。まあギザギザ模様に比べたらマスキングは楽な方なんですけどね。
こんな感じで。
あとはデカールを貼ってやります。デカールの精度は良好でしたので、バンバン利用して楽していこうな。
機体には水性カラーのプレミアムトップコート半光沢を掛けて、最終組立をすれば完成です。
展示スタンドが付属していたので、浮いた状態で展示することにしました。
ハセガワのF-35は胴体の兵器庫の内部再現は無くて、閉状態のみです。たぶん、開発コストをケチったかなぁ・・・と。内部再現しようとすると、金型1型分の追加部品が必要になると思いますし。
F-35の機体色とRAM色ってこんなに色対比強いのかなぁ・・・違和感あるなぁ。でもデカールを使わない選択肢はなかったのです。
このステルス機の塗装に関してはまだプラモデル業界各社の間でも定説が定まっていないですね。
そうはいってもシャッキリとしたF-35が手に入って満足です。
風防はスモークで塗装してあります。無色透明では様にならないのでね。
F-35が3種類になりました。これで残すは艦上戦闘機のC型のみです。近日公開。
完成品はギャラリーにて。
<使用塗料>
機体:C305・グレーFS36375
RAM:C306・グレーFS36270
エンジンノズル:N76・焼鉄色
吸気ファン:N18・黒鉄色
主脚・機体内部:GX1・クールホワイト
タイヤ:N77・タイヤブラック
油圧装置:X11・クロームシルバー
風防:C101・スモーク
パイロット:C55・カーキ
ヘルメット:N38・赤鉄色
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