Les Liaisons Dangereuses
Art Blakey's Jazz Messengers with Barney Wilen
(Epic LA 16022)
Art Blakey's Jazz Messengers with Barney Wilen
(Epic LA 16022)
この連休は富山遠征がありちょっとジャズやアコギモードからは遠ざかっていました。帰って来て、何枚かのジャズアルバムを聞いてみたがフラット4エンジンの鼓動とジャズの4ビートが交錯して身体の中を流れて行きます。
映画音楽とジャズの話になると”大運河”、”死刑台のエレベーター”など仏エスプリの香り漂う名作が必ず話題に上りますがJazz Messengersと映画音楽となるとやっぱりこのロジャ・バディムの名作「危険な関係」に行き着いてしまいます。本日はこのオリジナルサントラ盤をアップしますね。

もちろん、皆さんご存知のようにデューク・ジョーダン作の名曲"No Problem"がメインテーマになっている映画です。この映画そのものは見たことがないので、内容に言及することは出来ませんが、どうも姦通話のようですね。ちょっと日本盤(上画像)の解説を読んでみたのですが人間関係が複雑で、読んだだけでは内容がわかりかねます。皆様に有名なのはこのブレイキーの横顔を捉えたフィリップス盤のカバーであろうと思います。アップ盤は米エピックの製作で印象的なイラストカバーがお気に入りの一枚です。
演奏は3回にわたって演奏される"No Problem"がキーになっておりモーガン、ウィラン、ティモンズ、メリット、ブレイキーの五重奏団中心に行われます。"No Problem"以外にも"Valmontana"などゴルソン系の当時のJMの特徴がでた演奏が聴けます。またA-3の"Prelude In Blue"ではウィランがソプラノに持ち替え、ティモンズのかわりにデューク・ジョーダンがピアノを勤める四重奏団で演奏されます。ウィランのソプラノも貴重じゃないでしょうか?モーガンがやや線が細く録音されているのが面白くないですが、このジャケの素晴らしさに思わずジャケ買いした一枚なのです。