67camper's Blog

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「いとしのエリー」だけではないレイ・チャールズ

2008-11-15 00:05:17 | jazz & vocal
Soul Meeting/Ray Charles & Milt Jackson
(Atlantic SD1360 jp.reissue)

 レイ・チャールズと言うとR&Bの大スターですよね。若い世代の方には、ピアノの前で身体をのけ反らせて唄うサザン・オールスターズの名曲「いとしのエリー」のカバーが心に残っているのではないでしょうか。一方、R&Bファンやジャズ・ボーカルファンにとってはやっぱり"Georgia On My Mind"の名唱が印象的ですね。この曲と同じく、レイはジョージア出身で6才で緑内障のため失明したと言います。このソウルの神様と言われるレイが、これも全編ブルースというバイブラフォンの至宝ミルト・ジャクソンと共演した2枚のアトランティック盤がありますね。この一枚を本日はアップいたします。

 メンバーはRay Charles(p, as), Milt Jackson(vib), Kenny Burrell(g), Percy Heath(b), Art Taylor(ds)の五重奏団であり、ケニーの参加がブルースフィーリングに拍車をかけており、Skeeter Bestがギターに入るもう一枚を凌駕しているのはこの辺りにあるのかも知れません。自分もレイのR&B、ブルース畑の活躍に明るい訳ではないですがA-1の"Hallelujah I Love Her So"はレイの中では最も知られた曲らしいですね。ケニーとミルトのプレイが圧倒的です。A-2の"Blue Genius"はややゆっくりめのブルースですがこのテンポになるとケニー、ミルトの2人のブルージーな味が最も伝わりますね。レイのピアノもグルービーですね。A-3の"X Ray Blues"ではレイのアルトが泥臭く味わい深いです。B-1の"Soul Meeting"はミルトのオリジナルブルースでやはり作曲者のプレイが素晴らしいですね。レイのピアノのブルースフィーリングはさすがです。B-2のスローなバラードにおいてもレイのピアノはリリカルで違った一面をみせています。“ミルト、レイ、ケニー”このコンビネーションでのブルースフィーリングの競演がテーマで愛すべき一枚に仕上がっています。

 所有盤は昔のビクターが出した国内再発盤であり、いわゆるペラジャケです。昔の国内盤は分厚くっていいですね。