67camper's Blog

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ウエストコースターを配したデフランコの好セッション

2008-11-27 00:00:10 | jazz & vocal
Wholly Cats/Buddy DeFranco
(Verve MGV-8375)


 ややもすればそのギスギスした音色で疲れをも感じてしまうデフランコのクラリネットは、至宝ともいわれるグッドマンなどとは一線を画した感がありますね。しかしながら本日アップの"Wholly  Cats"に於ける彼の演奏は"Soul", "Swing", "Drive"と言った言葉は似つかわしくありません。ライナーノートにも"Beauty"と記載されており、西海岸の名手を従えたこの録音はリラックスして音に身を任せることができる素晴らしい演奏だと思います。Whollyとは「完全に」という意味ですが、Catsは「プレイヤー」のことと考えると参加した西海岸の名手たちのことなのでしょうかねぇ?本日はこの57年のデフランコの録音をアップしたいと思います。

 その"Cats"は2つのセッションにわかれて参加しています。A面の"All The Things You Are", "Smoke Gets In Your Eyes", "I Surrender Dear"とB面の”Night And Day"が同一セッションでBuddy DeFranco(cl), Ray Linn(tp). Jimmy Rowles(p), Joe Mondragon(b), Barney Kessel(g), Alvin Stroller(ds)のセクステットです。各自が原曲の美しさをいかした美しいソロを展開してくれます。残りの"More Than You Know"とタイトル曲"Wholly Cats"はDefranco(cl), George Auld(ts), Don Fagerquist(tp), Victor Feldman(g),Carl Perkins(p), Leroy Vinnegar(b), Barney Kessel(g), Stan Levey(ds)のオクテットでの演奏です。前半のバラードの美しさではデフランコのクラがいつになく柔らかいし、最後に全員がソロをまわすタイトル曲での颯爽としたソロが聴きものです。個人的にはスィープを交えたケッセルのソロが好きですね。

 所有盤はT字VERVEのモノラル盤です。デフランコではめずらしいイラストのカバーも印象的ですよね。