Undercurrent/Bill Evans & Jim Hall
(United Artists LAX-3112 jp.reissue)
(United Artists LAX-3112 jp.reissue)
インタープレイと言うとビル・エバンスのために冠せられた言葉のように思います。やはりエバンス/ラファロについて語られることが多いですが、もう一つはやはりエバンス/ジム・ホールの組み合わせだと思います。ギター好きに取っては、このホールの甘いシングルトーンとコードを交えた多彩なサウンドでエバンスと勝負する組み合わせが却って気になります。本日アップのアンダーカレントとVERVEのインターモデュレーションの2つは、エバンスの音楽史の中でも重要な作品群だと思われますし、ジムの実力を万人に知らしめた重要作品であることには変わりありません。本日は、地味ですが幻想的なカバーで知られるUndercurrentです。
パーソネルは当然この2人のみです。この頃、ジムとのコラボはよく見られますがやはりこの録音が最高峰であろうと思います。A-1の"My Funny Valentine"は幾多の名演で知られる楽曲ですが、この2人のプレイも名演に数えられるバージョンだと思いますね。冒頭のエバンスの中音域の硬質の音にはしびれます。強いアタックも印象的です。絡むジムのギターはエバンスのサウンドにつられるかの如くでスリリングですよね。エバンスのソロの後ろに回ってコードバッキングをみせるジムが好きでたまりません。続く、"I Hear A Rhapsody"はエバンスの愛奏曲だと思いますが、このバラードにみせるデリケートで柔らかい両者の絡みも捨てがたい魅力がありますね。この2曲のみで絶対購入すべき一枚に仕上がっていると思います。B面のJonn Lewisの"Skating In Central Park"や"Darn That Dream"も好トラックですよね。
所有盤はお約束の国内盤再発(廉価盤)です。ジャズの聴きはじめの30年前から自分のライブラリーに居座っています。オリジナルはGatefold Coverですかねぇ???